「地元の面白い建物や場所の写真とその見立てトークで、登壇者が戦う大喜利イベント」があるそうです。くだんのイベント「ちいきいと」のフライヤーを渡されました。今回は「工場篇」だといいます。「ジモト」愛にあふれる登壇者たちが「工場」にまつわるお題に沿って写真を撮影。その画像をもとに見立てをプレゼンテーション。どうです、面白そうでしょう…？といわれてもごめんなさい、ちょっと良く分かりません…。「とにかく行けば分かりますから！」と背中を押され、10月30日に行われた「ちいきいと vol.28 工場篇」に行ってきました。どうなることやら…。
というわけで、10月30日、平日夜の19時半から開始のイベント「ちいきいと」観覧にやってきました。場所は、神戸市長田区苅藻のレストラン「エムエムコート」。三ツ星ベルト本社にほど近く、同社社員はもちろん、地元の方も利用するコミュニティ・レストランです。入り口で1000円（税込）をお支払いして受付をすませ上階へ。キッチンで軽食と飲み物（ビールなど。飲めない人は烏龍茶も選べます）をもらって着席。
長テーブルがいくつか並べられ、開始10分前には人がびっしり。ざっと数えて70人くらいでしょうか。正面にはスクリーン。スクリーンを挟んで左には司会者の方たちが、右手には今回のプレゼンテーターの3人が歓談しています。19時半になってイベント「ちいきいと」開始。スクリーンに画像が映し出され、各プレゼンテーターは自分の画像が映し出されるとそれに併せて「見立て」を語ります。
お題は「工場」にちなんだもの。「ご安全に」、「ベルトコンベア」、「治具（ある作業目的のために工作物を位置決め、固定し、作業を行う構造を持つ作業工具）」、「特需景気（ある一過性の社会現象により発した好景気によってもたらされる特定地域での経済の活性化）」、「1000分の1ミリ」、「設備投資」などなど。
いくつか実際の「画像と見立て」を以下ご紹介します。
尼崎の「特需景気」
「この春オープンした尼崎城です！。ミドリ電化（現エディオン）の創業者の安保詮（あぼあきら）さんが10億円以上寄付してくれて、その他に市内外からも1億円以上寄付が集まり建てられました。阪神尼崎から徒歩5分の駅近の城！沸きに沸いています！まさに特需景気」
…「駅近の城」というパワーワード。もはや「工場」とはあまり関係ない気もしますが…。
長田区駒ヶ林町の「ご安全に」
「これは『つばめの巣を守る型』です。優しさと町工場の技術の結晶です」
…なるほど、これは『ちょっとイイ話』かも…と納得しかけたところで、観客から「つばめ使ってない感じが？！」と鋭いツッコミ。プレゼンターは「いや季節柄もあるから…」と返していました。巣作りの時期には「つばめさんご安全に」と活用されていたら良いですね。
兵庫区西出町・東出町の「ベルトコンベア」
「これは、『はしけにドラム缶を送る為の人力コンベア』です。手前の女性は地元民が集う名物喫茶店の店員さんで、配達しに行くところをだれかが階上から撮った一枚」
…情報量が多すぎる…。というか『ベルトコンベア』はもはや背景。観客からはベルトコンベアそっちのけで女性に対するコメントが続出。「なぜ、だれが、わざわざ階上から写真を撮ったのか」について憶測が飛び交いました。プレゼンターもにこにこ笑いながら「ちなみにその女性はまだ店で元気に働かれています」とさらに付け足し。司会者は「色んな情報をかぶせてきますね～」とのコメントしていました。
