世界初の「人をイライラさせる扉」が出現…デジタル沼のイラつきがリアルにまで浸食!?

山本 明 山本 明

―作者は“テック界のこんまり”と呼ばれているとか。

「そうなんです。作者は気鋭のコンピューター科学者で、本書は米アマゾンでも『Amazon.com ベストブック 2019 』に選出されました。作者本人はFacebookも一度もしたことがないそうなんです。そういうと『なぜ?』と人に聞かれるけど、『ではそれをする意味は?』とたずね返すと誰も確たる答えを返せない、と。また散歩が趣味で、特に用がなくても近所を行ったりきたりする。ハリケーンの日でも防水用パンツをはいて散歩に出かける…それもこれもスマホなどから離れ、自分を見つめる時間を作るためだというんです。それで自身は生産性も上がった、ということです」

すごく徹底した人なんですね…。一ノ瀬さんや筆者のように常に情報を探し求め、ツィートへのリプライやメール通知などをチェックするのが職業病ともいえる人間でも効果があるといいます。実際、一ノ瀬さんは読後、以前よりデジタル依存がほぼ半減し、本も集中して読めるようになったそう。

「SNSや各種通知をチェックし続けるのを、やめたいのにやめれない。だらだら続けてしまう…というのが一番気持ち悪いと思います。ぜひデジタル・ミニマリストになっていただければ」

◆『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』カル・ニューポート/著 池田真紀子/訳  1800円(税抜)・10月3日発売

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