1984年の開業以来、地元で姫センと親しまれてきたサファリパーク。35周年を迎えた今年、攻め続ける理由は何だろうか、担当者に聞いた。
ー新しいポスターでついに「姫路」を捨てていましたね
「姫路を捨ててるように見えますが、遠方と言いますか…距離感がつかめていない方が多いなと思っていまして、そこで自虐テイストな表現になってしまいました。大阪の方に姫路セントラルパークって岡山の手前でしょ、と言われたこともありまして。有名なアドベンチャー(和歌山のアドベンチャーワールド)よりも、時間的に近いんです」
ーなるほど距離の誤解をときたいがための表現なのですね
「車で中国自動車道の池田インターから乗れば、山陽自動車道の姫路東インターまで55分ぐらいなんですね。インターから我々のところまで近いですし」
ー自虐ポスターのアイデアは誰が考えているのですか?
「決まっている人が出しているのではなく、従業員の持ち寄りです。35周年を迎えた今年、春から園長出演のコマーシャルを流しておりまして、それをきっかけに、続けています」
CMでは、悲しそうなキリンやライオンなどの映像に続き、福重祥一園長が神妙な表情で頭を下げるシーンがある。「結構近いのにこんなに遠いと思われています。ここは日本一心の距離が遠いサファリパーク」と、自虐PRの原点にあたるナレーションが流れている。
ーところで自虐PRの効果は出ていますか?
「おかけげさまで大型連休のあったゴールデンウィークは3割増でした。35周年ということでいろいろなイベントも企画しています。実際すでに、ライオンとの綱引きを行いましたし、7月中旬から去年始めたナイトプールを拡大しまして子ども用のキッズプールもナイトプールとして開放します。そのほか新型スライダー2本を増設する予定です」