大分・由布院温泉「二本の葦束」の警備猫ルル

九州温泉ねこめぐり

西松 宏 西松 宏

 九州の数ある温泉街の中でも不動の人気を誇る大分・由布院温泉。“隱れ里の宿”と呼ばれる「おやど 二本の葦束(にほんのあしたば)」には、従業員が全員で世話をし、常連客からも愛されている“警備猫”のルル(オス 推定4歳)がいる。

 大分自動車道・湯布院インターチェンジを降り、秋晴れの青空に映える雄大な由布岳(標高1584メートル)と道沿いのススキを眺めつつ、2分ほど車を走らせると「おやど 二本の葦束」に着く。高速出口からほど近いにもかかわらず、そこは「隠れ里」と言われるとおりの別世界。

 約4500坪の広大な敷地内には、山の斜面に古民家など、趣向を凝らした11棟の離れ(宿泊棟)、8つの貸切風呂が点在し、田舎の集落のようなノスタルジックな景色が広がる。マネジャーの手嶋理江さんは「喧騒を離れ、四季折々の自然のなかで、ゆっくり温泉と地元大分の食材をふんだんに使用したお食事を楽しんでいたければ」と魅力を話す。泉質は単純温泉。由布岳が一望できる大露天風呂や、竹に囲まれた竹林風呂が特に人気だ。

 ルルはそんな自然豊かな宿の敷地内で自由気ままに過ごしている。4年ほど前、前オーナーの知人が保護。もらい手が見つからなければ保健所に連れていかれるかもしれなかったため前オーナーが譲り受けたといい、ここで飼われることになった。

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