「現代用語の基礎知識」が選ぶ「2018ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30が先日、選出された。「グレイヘア」もそのひとつ。ハイヒール・リンゴも早くからその現象に注目。芸人がロケで一番困る一般の人との会話が「いくつに見える?」だとも明かし、社会的な若さへのこだわりを指摘。自身とも重ね合わせ“グレー論争”の高まりを期待する。
芸人泣かせの質問とは
最近、女性が白髪をカミングアウトし、毛染めをやめて白髪のままにされる方が増えてきました。有名人では近藤サトさん。実際にサトさんにお会いしたんですが、黒髪と白髪がまじりあったグレーな髪でも、すごく色気があってきれいな方なんですよ。
サトさんはグレーにすることで「若さに未練がなくなった。“老いを認めたくない”という思いからの解放が自分でできた」とおっしゃっていました。サトさんが毛染めをやめたきっかけは、震災のとき白髪染めを必需品の中に入れていたからだそうなんです。「こんなものが必需品って、おかしいんじゃないの?」って。
だけど普通の人は若く見られたい。芸人がロケで一番泣かされる一般の人との会話が「いくつに見える?」なんです。ロケの達人の月亭八光クンも「正解がない」って嘆いていました。
私も若く見られたい一人。持論は「老化が時速4キロで進んで行くなら、努力とお金で2キロに遅らせられる」だから、サトさんの「若さに未練を持たない」というのは、老化を遅らせたい私とは真逆。私もどこかで切り替えなきゃダメなんだろうけど、それがどこだかわからない。
グレーにすると同性の女性は「格好いい!」と褒めてくれる。でも男性からは「老けたな」と評判がよくない。男性は同性の白髪には寛容で、女性には厳しい。白髪を染めずグレーだと“女”を捨てていると思うらしいんです。でもサトさんを見ると“女”なんですよ。黒髪だろうが白髪だろうがおきれいなサトさんだから、グレーにできたのかもしれませんが(笑)。