頭蓋骨骨折の負傷猫「いろは」 一命をとりとめた後に待っていたこと

渡辺 陽 渡辺 陽

 岩沢さんは、何があってもいろはちゃんの里親になると決めていたので、ひと目会うこともなく家に連れてきてもらったという。2015年1月11日、いろはちゃんは岩沢家にやってきた。1週間から10日間くらいは、タンスの後ろに入ったまま隠れていて、手からご飯をあげようとしても食べなかったという。さすがに、夜、人が寝静まるとご飯を食べていたようだった。

 「私はあんぱんが好きで、明日残りの半分を食べようとテーブルの上に置いておいたのですが、朝、下に落ちていたこともありました。でも、私にはすぐに懐いてベタベタするようになりました。主人になれるのには、3年半もかかったんですよ」

 人見知りが激しく、インターホンが鳴っただけで慌てて逃げるいろはちゃん。すっかりお母さんっ子になって、お母さんの姿が見えなくなると探し、お風呂に入っているとドアの前でニャアニャア鳴くという。

 「旅行にも行けないけれど、寝るのも起きるのもいろはと一緒です」

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース