静岡男児死亡事件、約2年後に殺人罪適用 県警の執念実る 小川泰平氏が指摘

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静岡の男児死亡事件への殺人罪適用に、小川泰平氏は静岡県警の執念を指摘(naka/stock.adobe.com)
静岡の男児死亡事件への殺人罪適用に、小川泰平氏は静岡県警の執念を指摘(naka/stock.adobe.com)

 親戚の生後6カ月の男児を子守中に殺害したとして、殺人の疑いで逮捕された塗装工椎野広大容疑者(28)=静岡県伊豆の国市=について、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は10日、デイリースポーツの取材に対し、「静岡県警の執念」と2年近くかけて殺人罪を適用した捜査の背景を明かした。

 事件は2017年4月30日に発生した。椎野容疑者は同県沼津市大岡のアパート室内で、同室に住む加藤奏斗ちゃんの頭部に暴行を加え、同年5月6日に入院先の病院で頭部損傷により死亡させたとして逮捕された。

 現地で取材に当たった小川氏は捜査関係者らの話を踏まえて「生後6か月の子供さんの場合、首は座っているものの、脳と頭蓋骨の間に隙間があり、強く揺らすことで脳と頭蓋骨を結ぶ血管が切れてしまうことがある」と説明。同氏は「赤ちゃんの頭を強く揺すると死亡するということが分かっていながら揺さぶったということで“殺意”を認めたのではないか」と殺人罪の適用について解説した。

 死因については、静岡県警は複数の専門医に鑑定を依頼し判断した。

 小川氏は「警察の意地の捜査であり静岡県警の執念が実ったが、これからは起訴に向けての立証に期待している」と評した。今後も、沼津署は暴行の経緯を詳しく調べていく。

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