連載の記事一覧
- 命の恩人に会いたかった―阪神・淡路大震災の記憶―
阪神・淡路大震災で、神戸大学アメリカン・フットボール部「RAVENS」の部員たちは、救助活動に奔走しました。がれきに埋まる人を出しては、近くの病院に運ぶ。その中に、ある家族がいました。地震から約7時間後、生き埋めから救出した女の子。隣で寝ていた母親は亡くなり、夫らしき男性が崩れて、脚をさすっていました。母子を病院に運んだ後、会うことはありませんでした。部員たちはその記憶を胸にしまい、願いました。「女の子が元気でいてくれたら」。連載では、部員の心に残った家族を探し出し、それぞれの思いと30年ぶりの再会までを紹介します。