幼いころ、寝るときや髪を洗うときに『目をつぶるのが怖い』と感じたことがある人はいるでしょう。漫画家・柏木大樹さんの作品『まぶた』は、そんな日常の場面を切り取ったホラー作品としてX(旧Twitter)に投稿されました。
小学生の主人公は、ソファでウトウトしているとき、時折まぶたの裏側で何かが動く気配を感じていました。ゆっくりと左右に行き来するその謎の気配に対し、なんとなく目を開けてはいけないと思っています。
ある日、このことを友人に話してみると「うちもよくシャワーしてるときに後ろに誰かいるような気がしてさ」と答えました。しかし先日勇気を出して振り返ってみたところ、そこには何もいなかったそうです。それ以来、友人は背後が怖いと思うことがなくなりました。
これを聞いた主人公は、自分もただの勘違いだと確認しようと、ふたたびソファに横たわります。しばらく経ち、やはり何もないと思ったそのとき、突如として異様な気配を感じたのです。そこには長い髪の女が逆さ吊りの状態で佇んでいました。そして彼女は、満面の笑みを浮かべてこちらを覗き込んでいます。
主人公は慌ててぎゅっと目を閉じますが、耳元では「いまめがあったでしょ」「みえたでしょ」と女が語りかけてきます。主人公は「このときのことを一生後悔するだろう」と思いながら、見ていないフリを続けるのでした。
読者からは「寝れなくなりそう」「今からお風呂に入らないといけないのに…!」などの声があがっています。そんな同作について、作者の柏木大樹さんに話を聞きました。
反応は少なかったけどお気に入りの作品
―同作を描いたきっかけについて教えてください
ホラーを描くときは「日常の安心できるはずの場所やシチュエーションを穢す」ということをコンセプトにすることが多いので、今回は自宅のソファでウトウトするという、本来なら快適なはずの状況を台無しにしてみました。
―自室の同じ場面を何度も描く表現などが印象的でしたが、作品を表現するにあたってどのようなことを意識しましたか?
後半の構成は最初から決まってたのと、シンプルで説明不要の小話にしたかったので、前半ページは必要最低限の情報だけ詰め込んでこの形になりました。SNSではそんなに伸びないのですが、短くまとまってて結構気に入ってます。
―柏木さんは、ほかにもどのような作品を描いているのでしょうか?
ジャンル問わず短編漫画を延々と描いてます。ホラーは最近あまり描けてないんですが、ネタのストックはいくつかあるので、お見せできるときがいずれあると思います。過去作はFANBOXで年別にまとめ読みができるので、ぜひ読んでみてください。
<柏木大樹さん関連情報>
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