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「住宅ローンの金利が1%上がったら返済額はいくら?」残高2500万円の54歳男性 変動金利上昇の影響はどうなる?【FPが解説】

もくもくライターズ もくもくライターズ

「金利が上がったら、来月から住宅ローンの返済額も大幅に増えるのだろうか?…… 」

都内のメーカーに勤める54歳の会社員、杉浦ひろしさん(仮名)は、テレビで流れる金利上昇のニュースを見て、ふと不安になりました。妻と、大学に通う子どもが一人。教育費の負担が続く一方、定年後の生活も視野に入る年齢です。住宅ローンも約2500万円残っています。残りの返済期間は20年、変動金利0.8%です。

「もし金利が1%上がったら、自分の返済額はいくらになるんだろう」。

金利が上がると、毎月の返済額はすぐに増えるのでしょうか。

金利が上がっても、返済額がすぐに増えるとは限らない

杉浦さんがまず確認したいのは、契約している住宅ローンに「5年ルール」と「125%ルール」があるかどうかです。

変動金利の住宅ローンでは、金利が上昇した場合でも、契約内容によっては返済額がすぐに変更されない仕組みがあります。5年ルールは、金利が変動しても一定期間は毎月の返済額を据え置く仕組みです。125%ルールは、返済額を見直す際に、前回の返済額の125%を超えないようにする仕組みです。なお、これらのルールは変動金利かつ元利均等返済の場合に適用されるのが一般的です。

杉浦さんの住宅ローンにも5年ルールが適用されている場合、金利が上がったからといって、翌月から毎月の返済額がただちに増えるわけではありません。

ただし、返済額が据え置かれているからといって、金利上昇の影響を受けていないわけではありません。金利が上がると、毎月の返済額のうち利息に充てられる割合が増え、その分だけ元金の減り方が遅くなる可能性があります。さらに、金利が大幅に上昇し、毎月の返済額だけでは利息を支払いきれなくなった場合は、未払利息が発生することもあります。

5年ルールや125%ルールが適用されるかどうかは、金融機関や契約内容によって異なります。杉浦さんのように金利上昇が気になった場合は、まず契約書や金融機関の案内で、自分の住宅ローンの返済額がいつ、どのように見直されるのかを確認することが重要です。

杉浦さんの場合、金利1%上昇で月約1万1000円増える計算に

では、杉浦さんのケースで、金利が1%上がった場合の返済額を見てみましょう。

杉浦さんの住宅ローンは、残高2500万円、残りの返済期間20年、変動金利0.8%です。元利均等返済でボーナス返済はなく、現在の残高を残り20年間で返済するものとして試算します。

この条件では、毎月の返済額は約11万2757円です。仮に適用金利が年0.8%から年1.8%へ1ポイント上昇し、その時点で返済額を再計算すると、毎月の返済額は約12万4117円となります。

差額は月約1万1360円、年間では約13万6000円です。

ただし、これは金利が1.8%になった時点で、残り20年間の返済額を再計算した場合の試算です。杉浦さんの契約に5年ルールが適用される場合、金利が上昇しても、毎月の返済額がすぐに月約1万1000円増えるわけではありません。次回の返済額の見直しまで、現在の返済額が据え置かれる場合があります。

そのため杉浦さんが確認したいのは、金利が何%になったかだけではありません。現在の適用金利やローン残高、残りの返済期間に加え、返済額がいつ見直される契約なのかを確認する必要があります。こうした条件を把握することで、金利上昇が自分の家計にどの程度影響するのかを具体的に考えやすくなります。

金利上昇に備えて、まずは自分の契約内容を確認する

金利上昇のニュースを見て、「返済額が大幅に増えるのでは」と不安になっていた杉浦さん。

住宅ローンの契約内容を確認し、金利が1%上昇した場合の返済額を試算したところ、毎月の返済額は現在より約1万1000円増える計算になりました。

一方で、5年ルールが適用される契約であれば、金利が上昇しても返済額がすぐに月約1万1000円増えるわけではありません。杉浦さんは、現在の適用金利やローン残高、残りの返済期間に加え、返済額がいつ見直される契約なのかも確認することにしました。

金利上昇のニュースだけで判断するのではなく、自分の住宅ローンの契約内容と返済額が変わるタイミングを確認し、家計への影響を具体的な数字で把握しておくことが大切です。

【監修】財前裕(ざいぜん・ゆたか)1級ファイナンシャル・プランニング技能士 元銀行員・Webライター。銀行員時代には、個人の資産運用や住宅ローン、保険など多岐にわたる金融商品の提案を行い、顧客のライフプランに合わせた最適なアドバイスを提供してきた経験がある。現在FP1級を取得し、Webライターとして、お金に関する記事執筆を担当している。

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