女の子たちが風俗店のキャストとして働く理由は、ホストや推し活だけとは限りません。なかにはギャンブル狂いのキャストさんも大勢いるのです。パチンコがもっともメジャーですが、競馬、競艇などありとあらゆるジャンルに手を出す女性も珍しくないのです。
一部ではオンラインカジノ(通称:インカジ)や歓楽街でひっそり営業する裏スロット(通称:裏スロ)という違法賭博にハマる困ったキャストもいるという噂もちらほら……。
ただ、このようにギャンブル狂いになっていく人たちは、夜職として働くうちにギャンブルにハマってしまうケースが大多数です。そこで“軍資金”のために毎日せっせと出勤し、収入のほとんどを娯楽へ突っ込むキャストさんにインタビューしました。
パチンコがやめられない
話を聞いたのは業界歴20年近くになる、アサカさん(仮名・42歳)。趣味であるコスプレに専念するため夜職を始め、今ではすっかりベテランキャストになりました。いくつかの店を渡り歩き、現在は店舗型ヘルスで朝9時〜17時の出勤を続ける毎日です。
アサカさんは元々、大のアニメ好きでした。オタク趣味が高じてコスプレイヤーの道を選びましたが、ある時からパチンコのアニメ台にどハマり。それ以来、すっかりギャンブル狂いになったのです(以下『』内、アサカさん談)。
『最初はアニメ作品が好きでパチ屋に行ってたんですが、段々勝ち負けにこだわるようになってから趣味がコスプレからパチンコに変わりました(笑)毎日でも通いたいくらいですが仕事があるし、収入に限りがあるので贅沢はできません』
現在のお店は60分のバックが9000円で、日給は平均1〜4万円。振れ幅が大きく、閑散期だと1日1本の時もあるため、“軍資金”不足の時はパチンコ店に行くのを我慢するそう。
しかし、稼げた日は退勤後に直行(笑)「今の仕事を続けるのは軍資金調達のためだけではなく、時間の融通が利いていつでも遊びに時間を割けるから」と彼女は語ります。
月収は約30万〜多くて40万円程度。実家暮らしのため家賃はゼロで、収入のほとんどを娯楽に使えるのがギャンブル狂いから抜けられない大きな理由です。
『これで1人暮らしだったら、もうちょっと出費を抑える気になるんですかね。あ、でもそれ以外のギャンブルはやらないですよ。一時期は競馬にも少し手を出しましたけど、競馬って“脳死”でできないから、そんなにハマらなくって(笑)
なかにはアレコレ片っ端からギャンブルを始めてガチの借金苦になってたり、ホスト狂い以上に悲惨なことになってるコもいますから。それに比べたら自分は随分マシだと思う』
ベテラン嬢のギャンブル狂い率は意外と高い?
アサカさん曰く「おば嬢たちのギャンブル狂い率、結構高いですよ!」とのこと(苦笑)年齢が上がると推し活やホスト狂い卒業生が増え、夜職をそのまま続行するために娯楽を見出す→矛先がパチンコや競馬になる例は決して珍しくないのだそう。
元々推し活系女子だったり、何かにハマりがちな人ほど、ギャンブル狂いに走る傾向が強いようです。
『おばになってくると、風俗でただ淡々と金を稼ぎ続けるだけが難しくなってくるんですよね。相当お金好きじゃないと“このくらいの収入でいっか”と思いがち。それに趣味がないと遊ぶ友達も減ってきて、仕事と家の行き来だけになる。こういう面白みのない生活に耐えかねて、フラッとパチ屋通い出したり、昔なんとなくやっていた競馬とか始めちゃう……とかね。
あとは風俗の待機室で誘われるケースもたまにあります。私も待機でパチ仲間見つけましたもん(笑)客待ってる時に“あの台打った?”とか“〇万負けた”みたいな話してると、興味持つキャストが一定数いる。そこから一緒にパチ屋に誘ったりね』
出勤し、それなりのお金を稼ぎながら待機室でギャンブルトーク。退勤後や休日にパチンコ屋に寄るのがアサカさんの唯一の楽しみです。
ただ、こんな日々に危機感を持っているのも事実。コスプレイヤー時代の方が圧倒的に毎日が充実していて、刺激的でした。今はギャンブルをしている時以外“脳汁”が出ず、「頭を働かせるために台の前に座る」とさえ言います。
『なんの目標もなく風俗だけやっていると、人生がマンネリしてくるんですよ。同じことのルーティーンだし、もう新しい何かを始める気にもなれない。でも、夜職しか経験がないので今更就職もできません。
パチンコやってる時以外は、正直ぼんやりしています。他に楽しいこととか何もなくて……。こんな気持ちを紛らわせるためにギャンブルして、職場で仲間作ってるようなもの。どこかで人生逆転できればいいですけどね。でも、もう無理そうな予感がします』
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。