紙袋をお手洗いに置き忘れたことに気づき、女性がオフィスビルへ引き返すと、忘れ物は洗面台に移され、「トイレの個室にありました 忘れた方に届きますように!」という手書きのメモが添えられていました。メモは外れないよう紙袋の縁に折り込まれ、見つけた日付と時刻まで書き添えられていました。女性がメモの写真とともにXに投稿すると、「日本っていいところだなと改めて思った」「こういう匿名の親切って一番沁みる」といった声が寄せられ、155万回以上表示されています。
投稿主は、女優として活動する水嶋カンナ(@KannaMizushima)さんです。東京の赤坂Bizタワーのお手洗いを利用した際、大事なものを入れた紙袋を置き忘れてしまい、電車に乗ってから気づいて引き返したといいます。
戻ってみると、紙袋は個室ではなく、洗面台の鏡の前に置かれていました。「あったー!よかったー!…ん?なんかついてるぞ?」と、よく見てみると、紙を折り返して紙袋の縁に掛け、外れないようにメモを固定してありました。
「こんなに親切な人が世の中にいるんだなぁ」と感動した水嶋さんは、夫に紙の折り込み方を見せながら報告し、「こんな優しい心を持った人ばかりなら、戦争なんて起こらないよね」と話したといいます。
投稿では「どなたかもわからないのでお礼を言うすべもなく、、、」とつづっていましたが、反響が広がったことで、SNSを通して本人の目に留まる可能性も考えたと話します。
「本当にうれしかったことを何気なくつぶやいただけなので、反響にびっくりしています。もしかしたら『私です!』ってコメント来ないかな?とひそかに思っていましたが、いまのところないですね。きっと奥ゆかしい方だと思うので、投稿を目にしたとしても『フフフ』ってほほ笑むだけかな…とか、勝手に想像してしまっています。もしご本人が現れたら、まずは感謝を伝えて『友達になりたいです!』とお願いしたいです」
劇団の制作統括や女優、創作プロジェクトの代表として表現活動に取り組む水嶋さんは、今回の体験が作品づくりのヒントにもなったと語ります。
「悲しいニュースが多い中、人が怖いなと思うこともあるけれど、こんなに優しさや思いやりを大事にしている方々がたくさんいるんだと知ることができて、まだまだ人間捨てたもんじゃないなと確信しました。紙袋にメモを残してくださった方、本当にありがとうございました。あなたの優しさは、私一人だけでなく、たくさんの人の心まで温かくしてくれました!」