2年3カ月をかけて髪を伸ばし続け、ヘアドネーションをやり遂げた小学6年生の男の子の記録動画がInstagramで話題になりました。投稿したのは、4人の男の子を育てるぴろさん(@piro_4boysmom)。動画は295万回再生され、9.1万の「いいね」が集まっています。
ヘアドネーションとは、毛髪を寄付する活動です。寄付された毛髪で、病気や事故などで髪を失った子どもたちのために医療用ウィッグが作られ、無償提供されます。
ヘアドネーションに挑戦したのは、当時小学4年生だった次男くん。きっかけは何気ないやり取りでした。次男くんの「髪を切りたくない」との一言に、ぴろさんは「じゃあ、伸ばす?」とヘアドネーションについて提案。そのやり取りをきっかけに、次男くんの2年3カ月にわたる挑戦が始まりました。
「すぐ諦めるかなと思ってた」というぴろさんに対し、次男くんの意志は強かったといいます。1年が経つ頃には髪が伸び、女の子に間違われることや、男子トイレ内で変な目で見られたこともあったとのこと。友達にからかわれる場面もあったそうですが、次男くんは途中でやめませんでした。次第に周囲もからかわなくなっていったそうです。
髪をまとめて結べるようになるまで何度も練習を重ね、お風呂上がりのケアにも苦労したという次男くん。それでも髪を伸ばし続け、2年3カ月後にはヘアドネーションに必要な31センチを超える長さになりました。
美容室で迎えたカット当日。次男くんは自分の手でハサミを入れ、ぴろさんもカットを手伝いました。切り終えた髪を持ってみた次男くんは、その重みに驚いていたそうです。
切った髪はしばらく吊るして乾燥させたのち、ドナーシートを記入してポストに投函。2年を超える次男くんのヘアドネーションが完了しました。せっかくの機会なので、次男くんは夏休みの学習のテーマにしたとのこと。
自ら経験してまとめた2年3カ月分の記録を手にした次男くんに、ぴろさんは「やり遂げて次男の自信につながった。貴重な経験をさせてくれてありがとう。次男の髪が、誰かの役に立ちますように」とテロップを添え、動画を結びました。
“絶対やり遂げる”と強い意志をもっていた次男くん 母に話を聞いた
投稿したぴろさん(@piro_4boysmom)に話を聞きました。
ーー髪の伸び始めや、まとめにくい長さだったころは特に大変なことも多かったとか。当時の次男くんを振り返っていかがですか?
「髪の毛の管理が大変でした。髪の毛をきちんと乾かさずに自然乾燥させたり、半乾きのまま寝てしまったり、クシでとかずにボサボサのままで出かけようとしたり、髪の管理で私とケンカになることはよくありました。
でも途中でやめたいとは、次男は一度も言いませんでした。『絶対やり遂げる』という強い意志があったのだと思います」
ーーぴろさんから見た次男くんは、どのようなお子さんですか?
「我が家の兄弟ゲンカの元はだいたい次男の言動です。根は優しい子ですが、なぜか兄弟の中にいると意地悪したり、からかったりすることが多くて私も困らせられることがよくあります。
私が工作が好きで、その影響を受けたのか次男も工作好きになり、興味を持ったらいろいろ作ります。何かを作り上げたいと思うと、それができるまで粘り強く試行錯誤しながら作ります。
途中で諦めるのが嫌いなので、悩んでいる時は助言したり、少し手伝ったりして完成するのを見守ります。完成した時の達成感を得た次男の、満足そうな顔を見た時は私もうれしいです」
ーー今回の動画への反響について、いかがですか?
「次男のヘアドネーションの記録を残して、ヘアドネーションを知らない人へ知ってもらうきっかけになるといいなと思って投稿してみたのですが、こんなに多くの方に見ていただいて、たくさんのコメントをいただいてびっくりしてます。
次男は皆さんからのコメントを見て『そんなに感動したり、褒められること?』ってびっくりしていました。次男はそんなに大したことをしたとは思っていないようです。この投稿を見て、ヘアドネーションをもっとたくさんの方に知ってもらえるといいなと思います」
投稿には多くのコメントが寄せられました。
「私はがん治療で髪が抜け落ち、ウィッグ生活を送った過去があります。ウィッグがなかったら、私は外に出られず、人前で笑うこともできなかったと思います。本当にありがとう」
「知ったところで行動に移せる人は少ないと思う。やり切ったのすごい」
「次男くんの意志の強さ、すごい!」
「私も今、ヘアドネーションをしたくて伸ばしています。息子さんに続いて頑張りたいと思います」
ぴろさんのInstagram(@piro_4boysmom)では、4兄弟を育てる母の本音や、子どもたちのにぎやかな日常を見ることができます。ヘアドネーションの苦労や裏話の投稿にも注目です。