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無印良品でよく聴くBGMの正体、絶滅危惧種の楽器「ニッケルハルパ」 紹介動画に「想像と違ってた」「初めて見た」【投稿者に取材】

長澤 芳子 長澤 芳子

世界には、数多くの楽器が存在しています。ピアノやギター、リコーダーなど広く知られている楽器だけでなく、名前すら知られていないような楽器も少なくありません。そんななか、ゆかてふさん(@yukatehu13)がX(旧Twitter)に投稿した『ニッケルハルパ』という楽器を演奏・紹介する動画が、注目を集めています。

ニッケルハルパは、北欧・スウェーデンの伝統楽器です。一時は演奏者や製作者が減少しましたが、その伝統を守り伝える活動は、2023年にユネスコの『優良保護事例登録簿』に登録されました。楽器の音色自体は、日本全国に展開されている無印良品の店内で流れている音楽にも使われているので、なじみがある人もいるかもしれません。

ゆかてふさんが投稿した動画は、2000リポスト、8000いいねを超える反響がありました。SNSユーザーからは「まだ知らない楽器がたくさんある 世界は広い」や「サブスクで店内BGMをよく聴いていて耳慣れした音だけど、実物は初めて見ました。想像と違ってた」など、さまざまな声があがっています。

では、なぜニッケルハルパを紹介する動画を投稿したのでしょうか。動画を投稿した、ゆかてふさんに話を聞きました。

――ニッケルハルパのような珍しい楽器を紹介しようと思ったきっかけは、なんですか?

さまざまな楽器を取材していくうちに、世界には、自分がまだ知らないおもしろい楽器がたくさん存在することを知りました。今まで聞いたことのないような不思議な音を出す楽器もあれば、反対に、どこかで聞きなじみのある音が「実はこの楽器から出ていたのか」と驚かされることもあります。

これほどおもしろい楽器があるのに、日本ではほとんど知られていないことを知り、「ぜひ多くの人に紹介したい」「現地の人だけが知っているのは、もったいない」と思うようになりました。

実際にYouTubeで紹介動画を公開してみたところ、多くの方から反響をいただきました。自分の知らなかったものに出会い、世界が少し広がることは、とても素晴らしいことだと感じています。また、誰もが知っているわけではない珍しい楽器に、人生をかけている人がいるということも、とても興味深く感じました。

――これまでに演奏したことのある楽器の種類は、いくつですか?

私は、それほど多くの楽器を本格的に演奏できるわけではありません。少しでも触ったことのある楽器まで含めると、10種類ほどだと思います。

高校時代には吹奏楽部にコントラバスの特待生として入部し、全国大会に出場した経験があります。その意味では、以前は演奏者として音楽に関わっていましたが、現在はどちらかというと、カメラマンや映像制作者として楽器を取材する立場です。

動画を制作するときには、その楽器に人生を捧げている演奏者や製作者の目線と、私自身のようにその楽器について何も知らない視聴者の目線、その両方をうまく取り入れたいと考えています。

――今までで一番印象的だった楽器は、なんですか?

もっとも印象に残っているのは、スウェーデンの伝統楽器であるニッケルハルパです。

鍵盤のようなキーを押しながら、弓で弦を鳴らすという、とても独特な構造を持っています。さらに、演奏する弦とは別に共鳴弦が張られており、音を出すと楽器全体が響くような、幻想的で奥行きのある音色がします。初めてその音を聞いたとき、静かな森の朝のような美しさを感じました。「この世には、こんなに美しい音を出す楽器があるのか」と、本当に感動したことを覚えています。

また、見た目や音色の珍しさだけでなく、長い歴史を持ちながら現在まで受け継がれていることや、スウェーデンの伝統音楽や踊りと密接に結びついていることにも強くひかれました。

今月初旬には実際にスウェーデンを訪れ、ニッケルハルパの製作者や演奏家の方への取材も行いました。

楽器そのものだけでなく、それを作り、演奏し、次の世代へ伝えている人々の存在も含めて、非常に印象に残っています。

――ゆかてふさんは、お仕事でも楽器に携わっているのですか?

そうですね。私はYouTube・音楽・映像・写真を軸に活動するクリエイターや、イベント企画などをしておりますので、日ごろから楽器に触れる機会が多いです。ちょうど2026年8月30日まで『世界の変な楽器展~ちょっとふしぎな音の旅~』というイベントも開催しています。

――それは、どんなイベントですか?

『世界の変な楽器展~ちょっとふしぎな音の旅~』は2026年8月26日から30日まで、横浜市緑区民文化センター「みどりアートパーク」で開催します。特におすすめしたいポイントは、世界各地の珍しい楽器を、写真や映像だけではなく、実物を間近で見られることです。

ニッケルハルパをはじめ、ヨーロッパやアジア、アフリカなど、さまざまな地域の楽器を紹介する予定です。一部の楽器については、実際に触れたり、音を出したりできる体験型の展示もあります。

また、楽器の見た目や音だけではなく、それぞれの楽器が生まれた国や地域、現地の音楽文化についても知っていただける展示にしたいと考えています。私が海外で撮影した取材映像や、実際の演奏を見られる動画なども紹介しています。

会期中は日替わりで、珍しい楽器の奏者による実演や解説も行います。珍しい楽器を「見る」「聴く」「触れる」という複数の方法で楽しんでいただけることが、この展示会の大きな特徴です。

楽器に詳しい方はもちろん、楽器を演奏した経験がない方や、お子様にも楽しんでいただける展示会を目指しています。

<ゆかてふさん関連情報>
▽公式サイト
https://tefutefu-studio.com
▽X(旧Twitter)
https://x.com/yukatehu13
▽YouTubeチャンネル『ゆかてふ』
https://www.youtube.com/channel/UCAyiAlNizx-GtWVp7453XzA
<世界の変な楽器展>
場所:神奈川県横浜市緑区民文化センター みどりアートパーク
期間:2026年8月26日~8月30日  10:00~20:00
▽チケット販売ページ
https://peatix.com/event/5102221

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