スイミング帰りの娘が、「パパいいこと習ったよ!背泳ぎは小指から水に手を入れたら水の抵抗が少ないから速く泳げるんだって!」と教えてくれました。それに対して父は、「今すぐ忘れなさい」。
そんなやりとりをつづったX投稿が1277万回以上表示され、話題を集めています。投稿者の水泳おとーさんZ/プールを守る覆面さん(@superotoosan)に当時のことを聞きました。
「嘘だと言ってくれ」習ってきた常識が覆って驚きの声
「水泳おとーさんZ」さんは、大学まで選手として泳ぎ、引退後は高校の体育教師として水泳部を指導。現在は水泳専門のフリーインストラクターとして、子どもから高齢者まで教えています。水泳のプロである父親が娘さんの報告を、その場で否定した形です。
この投稿には、驚きの声が相次ぎました。「嘘だと言ってくれ 20数年前に通ってたスイミングスクールでコーチに教わってたのは…?」「中高6年間背泳ぎがs1でしたが小指入水だと思い込んでました。。。衝撃の事実」(s1=スタイル・ワン。一番得意な専門種目のこと)
寄せられたコメントのなかでも反応が大きかったのが、「『背泳ぎは小指からエントリー』って、昭和から平成のスイミングスクールで絶対教わった王道のコツなのに全否定されてて草」というものでした。
一方で、「元水泳部です。親指から入水させるのが一番速くて抵抗がないです」という声もありました。
プロが明かす「小指入水」の落とし穴
背泳ぎでは、水に手を入れる動作(入水)を「小指から」と教わることがあるといいます。それでも「水泳おとーさんZ」さんが止めたのはなぜだったのでしょうか。「小指を下に向けすぎると腕と肩が内側にねじれ、肩に負担がかかります。その状態で何百回も腕を回すと、肩の中の筋肉や腱がこすれたり、はさまれたりして、痛みにつながることがあります」とのこと。「大切なのは、小指から入れることよりも肩が自然に動くこと。無理に小指を向けず、手の甲から自然に入るくらいでも大丈夫です」と話します。
中学2年生の娘さんは水泳部に所属していますが、父のように競技を追い込んでいるわけではないため、これまで父が指導することはほとんどありませんでした。「それでも水泳の指導に長けていることは理解していて、私のアドバイスを優先して聞いてくれます」。
「今すぐ忘れなさい」と言われたときも、「そうなんだね!分かった!」と一瞬で納得していたといいます。
ただ、娘さんには「コーチには余計なこと言わなくていいからね」と伝えてあるそうです。
プールで習ったコツを、家に帰れば専門家の父が上書きする。娘さんにとっては、少し得な環境なのかもしれません。