部屋でゴソゴソと何かを探している小学2年生の息子さん。「どうしたの?」と尋ねると、探していたのは昨年、母親が手書きで作った読書感想文のマニュアルでした。しかし、そのマニュアルは母親がすでに捨てたあとでした。
投稿者の「ゆめぴ」さん(@yumepikopu)が昨年作ったのは、「読書感想文ってなあに?」という基礎から始まる書き方マニュアル。当時小学1年生だった息子さんが、初めての読書感想文に取り組むために用意したものです。
「え!?ごめん、あれお母さんが捨てちゃった」とすぐに正直に伝えると、息子さんは驚いて「あれ見たかったのに〜」と少し不満げな様子だったといいます。
昨年のマニュアルには、読書感想文とは何か、何を・どのような順序で書くのかがまとめられていました。例えば、“本を読んでわかったことや、気持ちが動いたこと”については、「本に書いてあることの説明にならないよう注意!」という解説が。項目ごとに書くべき内容が、平仮名で分かりやすく書かれています。
提出前最後の土曜、深夜のテンションで書き始めた
昨年、どんな経緯でマニュアルを作ることになったのか、「ゆめぴ」さんに聞きました。マンガから図鑑、文庫本まで幅広く読む息子さん。事実を整理して書くのは得意な一方、 自分の気持ちを書くのは少し苦手だといいます。
「提出前最後の土曜日、夜にふと過去の受賞作品を調べたところ『小学生が本を読んでこんな文章を作るのか!?』と難易度の高さに気づきました」
まず読書感想文とは何かを説明しようと考えた「ゆめぴ」さん。口で伝えるだけより子どもが見られる形がよいと思い、深夜2時から急きょ書き始めたそうです。
感想文の内容を考えるうちは楽しめたものの、作文用紙に書く作業は親子ともに苦痛だったそう。小学1年生が文字をマス目に入れて、一気に800字を埋めるのはハードルが高く、初日は200字が限界。翌日に200字、提出前日にさらに400字を書いて、なんとか間に合わせることができました。
「普段より字が汚く、私が注意してやる気を削いでしまいました。夜8時ごろまでかかり、寝るのが遅くなってしまいました」
そのかいあってか、昨年の読書感想文は市内で入賞。今年はさらに上を目指すそうです。
今年はワークシート形式に
「マニュアルの存在を覚えていてくれたことがうれしくなり、じゃあまた何か作るね、と話をしました」と「ゆめぴ」さん。Xには「求められるとうれしくなっちゃうタイプだから昼休みにキャンバで作ってこようかな」と投稿しています。
昨年は内容を考えるなかで誘導尋問のようになったり、「ゆめぴ」さんの文案を伝えすぎたりした反省点があったそう。そこで今年は、本人の言葉を多く引き出せるワークシート形式のマニュアルにしました。
「データで作り、来年からも必要であれば印刷できるようにしました」
なお、投稿では昼休みに作るつもりでしたが、実際は終わらず夜に完成させたそうです。
普段は息子さんの宿題に対して、丸つけをしたり、ヒントを出したりする程度しか関わっていないという「ゆめぴ」さん。子どもの宿題を親がどこまで手伝うべきかについて、考えも語ってくれました。
「読書感想文や自由研究を本人に任せたい気持ちもあります。しかし、低学年で進め方が分からないと自分で頑張るのは厳しいと思うので、やり方を伝えたり本人の考えをなるべく引き出したりしたいです」
今年の読書感想文では、息子さんが本を読んで考えたことを多く聞けたとのこと。
「私なら書かないような内容でしたが、それが本人の心に強く残ったことなのでその内容をメインにしました。高学年になるにつれて、少しずつ自分だけの力で完成できるように導いていきたいです」
読書感想文を一緒に乗り越えた低学年の夏休みが、大切な親子の思い出になりそうです。