心が壊れかけてしまったとき、救いの手のひとつは『味』なのかもしれません。漫画家・Fukiさんの作品『ウソつき飯』は、食を通じたクラスメイトとの邂逅が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約1万いいねの注目を集めました。
女子中学生の玲子は、夜も朝も食事を摂っておらず、2限目から何度もお腹の音が鳴ります。クラスでヒソヒソと噂されるなか、クラスメイトの男子・米島が「ハラ減ったぁ…」とつぶやき玲子をかばいました。なぜ玲子が食事を摂っていなかったのかというと、それは何を食べても味がせず食欲が沸かないためでした。
玲子の母は離婚してから、「いい学校に入ることが正義」と朝から晩まで勉強を押し付けるようになります。しかし玲子は中学受験に失敗し、母は「だらけないように」と玲子の部屋に監視カメラを取り付けました。母の期待に応えるべく奮闘する玲子でしたが、徐々に精神が追い詰められた結果、現在にいたります。
お昼休みに階段で勉強していた玲子でしたが、暗記用の赤シートを忘れ教室まで戻ることにします。すると、廊下に髪の毛のようなきざみ海苔が大量に落ちていました。その先の調理室に灯りが見えたため入ってみると、なんと米島が隠れてブリ大根を作っていたのです。
「姫崎(玲子)も食べてよ」という米島の誘いを断れず、玲子は味も分からないのに食べていいのかと罪悪感を感じるのでした。しかし食べてみると、一瞬だけかすかに味を感じたのです。そんな玲子をみて、米島は「久しぶりにおいしいって言われてスゲーうれしかった」といいます。
実は米島の父は板前で、中学を卒業したら父の店で働きたいと思っています。しかし現在のレベルではダメだと言われており、もっと上達するために調理室で朝から料理を仕込んでいるのです。
店で働く試験に受かるため、米島はこれからも玲子に試食してほしいと頼みます。玲子はあわてて「料理分かんないし」と断ろうとしますが、友達がいないため頼める人が玲子しかいないようです。ふと「米島くんのごはんを食べれば味覚が戻るかも…」と考えた玲子は、米島のお願いを承諾したのでした。
読者からは「すごく面白かった!」「こういう話すてき…」などの声が寄せられています。そこで、作者のFukiさんに話を聞きました。
ご飯を題材にした作品を描きたくて
―同作を描いたきっかけについて教えてください
ご飯を題材にした作品を描きたいと思ったことと、関西コミティアで作品を頒布したいという気持ちがあったからです。無事完成してよかったです。
―玲子は米島くんが作ったブリ大根を食べたとき、なぜ一瞬味覚を感じたとご想像しますか?
米島の作るブリ大根がとても美味しく、そして母との思い出が想起されたからだと思います。微かな香りや食感がトリガーになったというか。
―米島くんの修行や、玲子の今後が気になる展開でした!
ありがとうございます!続きはKindleなどの電子書籍サイトで配信されていますので、興味ある方はよろしくお願いします!
<Fukiさん関連情報>
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https://x.com/fuki_ii
『ウソつき飯』
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