「よく考えたら18歳の成人した娘とGPSを共有って過保護すぎない?」そんな母親の投稿がXで話題となり、「相手を人として尊重して同意した上なら続けてもいいんじゃないか」「行ってる場所などに干渉しないのならばOK」とさまざまな意見が寄せられています。
投稿したのは、3人のお子さんの母である「やまさん」さん(@ikujidays)。大学進学を機に一人暮らしを始めた娘さんと、位置情報を共有していることを明かし、「そろそろやめた方が良くない?」とフォロワーに問いかけました。
電車で寝過ごし、終着駅からSOS!
「やまさん」さんの娘さんは高校時代、片道1時間の電車通学をしていました。スマホを持たせて以降、位置情報は共有していたそうです。
ある日、「もうすぐ駅に着く」と連絡をもらった「やまさん」さんが駅前で待っていたところ、待てど暮らせど娘さんが出てきません。そのうち「ママー!わたしどこにいるのー!」という電話がかかってきました。位置情報を確認すると、娘さんがいたのは終着駅。車内で眠り込み、終点まで乗り過ごしてしまったのです。結局、「やまさん」さんが迎えに行くことになりました。
娘さんは、こうした場面でどの電車に乗ればいいのか分からなくなってしまうのだそう。乗り換えが必要になるともうお手上げで、似たようなことがたびたびあったといいます。
こうした経験を経て、親子で相談してルールを決めました。「GPSは共有して、必要な時は母が位置を確認して良い」。娘さんも「私迷子になるからね」とあっさり受け入れたそうです。ただ、常に居場所を追っているわけではありません。「連絡がつかないとか娘からの救助要請があれば見ていい、それ以外の普段は見ない」というのが娘さんとの約束だといいます。
現在、娘さんは一人暮らしをしていますが、万が一に備えて、本人了承の上で今も共有を続けています。一方、息子さんとは、中学卒業のタイミングでGPSの共有をやめたそうです。息子さんの時は位置情報を確認する機会もなかったといい、「やまさん」さんは「女の子って心配事が多いな」と感じたそうです。
「うちもうっかりの多い子です」共感の声も
投稿には、「現代の物騒さを考えると何歳かは問題じゃない」「何かあった時に共有しておけば…となるのなら後悔しない方を選択するのもあり」といった、安全面への対策として好意的な意見が多く寄せられました。
また、同じように成人前後の子どもと位置情報を共有している親からの声も目立ちました。「19歳の大学生娘ですが、いまだにGPS共有してます。うちもうっかりの多い子です」という共感を寄せる人がいたほか、帰宅時間の目安が分かって便利、帰りが遅くなった時に居場所が分かると安心できる、といった利点を挙げる人もいます。本人が嫌がったらすぐにやめるつもりだと、子どもの意思を尊重する前提を添える声もありました。
さらに、家族全員で共有しているという家庭も。大学1年、高校3年、中学3年の息子たちと共有しているといい、帰宅の連絡がいらないほか、災害時にお互いの居場所が分かるのは便利だと考えているそうです。
渋谷駅で迷子…「もう少し共有していたい」母の本音
一人暮らしを始めてからも、渋谷駅で迷子になった娘さんから電話があり、「やまさん」さんがGPSを見ながら道案内をしたことがあったとのこと。迷子になりやすい娘さんにとって、GPSは行動の監視というよりサポートの一環になっているようです。
一方で、「やまさん」さんには気がかりもありました。「娘の同意は得てるものの、第三者から見たら『成人した娘を監視し続ける親』みたいに見えるのかなーって少し心配してました」。ただ、「都会の一人暮らしで犯罪に巻き込まれる可能性だってゼロじゃないから、本音は何かあった時のためにもう少し共有していたい」という思いもあったそうです。
投稿への反響について、「やまさん」さんは「思っていたより皆さんが受け入れてくれたので、大学生の間は娘がやめてと言わなければ続けようと思ってます!」と話しています。
子どもとのGPS共有をいつまで続けるか――。プライバシーの尊重か、安全のための安心材料か、親子それぞれの形を考えさせられる投稿でした。