長引く物価高がお盆の帰省動向にも色濃く影響を与えています。移動予約ポータルサイト『WILLER TRAVEL』を運営するWILLER MARKETING株式会社(大阪府大阪市)が実施した「2026年夏(お盆)の帰省コスト」に関する調査によると、今年のお盆に「帰省予定がない」と回答した人が半数近くにのぼり、物価高による費用の高騰が帰省の足かせになっている実態が浮き彫りとなりました。
調査は、同サイトの会員1829人を対象として、2026年6月にインターネットで実施されました。
「2026年のお盆の帰省予定」について尋ねたところ、「予定している」は31.1%にとどまり、「予定していない」が47.1%で最多となりました。これに「未定」(21.9%)を合わせると、約7割の人が帰省を見送るか、判断を保留している状態です。
帰省を見送る理由として仕事や混雑回避のほか、「費用がかかるため」(12.7%)も挙げられ、帰省予定者のうち50.0%が「昨年と比べて帰省費用が上がった」と、相次ぐ値上げや物価高が家計を圧迫している様子がうかがえます。
帰省費用についての理想と現実のミスマッチも明確になりました。
「往復1万円以内であれば帰省したい」と答えた人が81.1%に達した一方で、実際の支出では61.2%が希望額を上回っており、「実家に帰りたいが予算は抑えたい」という、消費者の厳しい懐事情が表れた格好です。
そこで、「利用したい移動手段」を聞いたところ、「新幹線」と「高速バス」がともに58.7%で同率トップとなりました。
また、節約のための工夫としても「高速バス利用」(47.8%)が最も多く挙げられており、タイムパフォーマンス(時間効率)を重視する場面では新幹線、コストパフォーマンス(経済性)を優先する場面では高速バスを選択するなど、予算や目的に合わせた賢い使い分けが進んでいることが示される結果となりました。