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こういうデザインもありなんだ…丸見えの「透明消火栓」に設備のプロも衝撃 「整線含めてアート」「中ってこんなに美しかったのか」

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消火栓の扉といえば中身が見えない不透明なものが一般的ですが、全面ガラス張りで内部が丸見えとなった“透明消火栓”の写真がXに投稿され、注目を集めています。赤い表示灯やホース、整然と整えられた配線が見える写真は200万件を超えるインプレッションを記録し、「整線含めてアート」「中ってこんなに美しかったのか」と、驚きの声が上がりました。

投稿したのは、音響映像設備の設計や施工などに携わるHoly Caterさん(@linear_pcm0153)。14年前、ある図書館の地下でこの消火栓を目にし、写真に収めました。Holy Caterさんは、内部が見える珍しいデザインだけでなく、こうした造りが消防法規上可能であることにも驚いたといいます。

「消防法規上、仕様さえ満たしていれば、このようなデザインも可能だと知ったので衝撃がありました。法令に明記されていない部分はデザインの工夫の余地がある、という解釈は一般的な世間の認識とは異なるかもしれません」

消防設備は、必要な安全基準をクリアしていれば、見せ方に自由度があるケースがあります。例えば過去には、別の企業が消防庁へ「赤い表示灯は(従来のように)外に露出していなくてもよいか」と確認した際、「仕様を満たせば露出していなくても構わない」との解釈が示され、現在主流となっている壁面とフラットな平面型の表示灯が生まれるきっかけになったといいます。今回の透明な消火栓も、そうした「仕様を守りながらデザイン性を高めた」一例です。

ガラス張りで内部が見えるからこそ、職人の細かな施工技術にも目が向きます。一方で、本来なら露出するはずの端子台(電線を接続する部品)が、あえて見えないようにきれいに処理されている点にも、Holy Caterさんは注目しています。

「多芯線(まとまった配線)の施工の見栄えは職人の腕の見せどころなので、隠してしまうのはもったいないなと思うほど、ていねいな仕事が施されています」

なお、写真に写っている消火栓があった図書館の地下エリアは、のちに発生した水害による水没が原因で、残念ながら設備ごと撤去されてしまいました。しかし、同じ建物内の水害を免れた別のフロアには、現在も同じガラス張りの消火栓が残っていることが分かったそうです。

珍しいデザインや施工の美しさから注目を集めた今回の投稿。Holy Caterさんは、これをきっかけに、防災設備を支える法令や技術の背景にも関心を持ってもらえればと考えています。

「防災意識の啓発に終わりはありません。消防法令は文字通り、過去の多大な人命の犠牲という背景があって作られた『血で書かれた法令』です。そこが伝わると本望です。設備や技術の歴史を感じ、次世代に伝えていけたらと考えています」

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