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エジプトで自撮りしていたら、ガイドが「撮りますよ!」→ノリノリでポーズを取っていたら……スマホを返してもらえない 「日本人はカモ代表かも」「私は6時間で3万円払った」

宮前 晶子 宮前 晶子

「ピラミッドに向かう途中 スフィンクスと自撮りしようとしてたら “一枚撮りますよ”」。優しいエジプト人から声をかけられた、旅人スキヤキさん(@Thai__Suki以下スキヤキさん)。

ライセンス証を持っている係員だったため気を許し、スマホを渡したら返してもらえず。予想外の代金を要求される羽目に。

弾丸世界一周中のアクシデントの詳細と、経験者だからこそ伝えたい旅でのトラブル防止策をスキヤキさんに教えてもらいました。

1枚のつもりが、言葉巧みに乗せられて

4月下旬から約2ヶ月かけて、ヨーロッパやアフリカ、アジアなどを旅したスキヤキさん。エジプトは人生2回目の訪問で、アラジンの世界そのままのような迷路が続く市場なども満喫。もちろん4500年前に造られたギザのピラミッドとスフィンクスに行くことも外しませんでした。

事件が勃発したのは、スフィンクスを背景に写真の自撮りを試みていた時。

「ピラミッドに向かう道は一つなんですが、その道沿いにたくさん許可証をもったラクダ飼いや警備スタッフがいます。数十人の観光客が撮影してたところにまじって、私も撮影をしていたら、そこにいた一人が許可証を提示して、写真を撮ってやると言ってきたんです」

最初は断ったそうですが、「せっかく日本から来たんだから!」との言葉に釣られ、「そこまで言うなら」とスマホを渡して撮影をお願いしました。

周りにたくさん人もいたし、ライセンス証も持ってる係員だったから、スマホを持ち逃げされる心配はないなとの判断もありました。

しかし、写真1カットを撮るにとどまらず、「もっとこうした方が良い!」「次はピラミッドでも!」「こっちの丘の方が映える!」とスキヤキさんの専属カメラマンのごとく、熱心に撮影。

スフィンクスの次は、ピラミッドの撮影のために、こっちが良いと先導され、気づいた時には周囲に誰もいない状態に。当時のことを「高額請求するために少しずつ人気のないところに連れて行ったんだと思います」と話すスキヤキさん。

それまでのフレンドリーな態度から一転し、「たくさん撮ったから50USD払え」と誰からも見えない丘の上の死角でスキヤキさんを脅迫しました。

「無理だ」とスキヤキさんが要求を拒否しても、「みんな最低でもそれくらいは払ってる」と折れず、もちろんスマホも彼が手にしたまま。お金を受け取るまでスマホを返そうとせず、スキヤキさんも彼もキレた状態に。

「私が警察を呼ぶと伝えたら、向こうが諦めて、私の値切り交渉に応じましたが、私も結局40USDを渡しました」

この顛末を報告したポストには「私は6時間で32,000円払った」「カイロでは心を鬼にしないと食い物にされます」と同じような経験をした人の声が寄せられました。

「日本人は過去の歴史からカモ代表なんでしょう」とスキヤキさんは返答。「大いにのせられてポージングして、めっちゃ楽しそうな素敵な写真になってるので価値あり」と写真の出来栄えを称えるコメントもあり、「エジプトは手強い。とは言え写真が良かったので概ね満足」

悔しい思いをしたものの、エジプトすべてを否定する気持ちにはなれないスキヤキさん。

「やはり、世界を代表する世界遺産です。ピラミッドやスフィンクスなど古代エジプト文明は、他のどの国にもない古い歴史がありロマンです。ピラミッドやミイラ、ツタンカーメン王の装飾品などが、いまだにほぼ完璧な形で残っていますから。特に2025年に新しくできたばかりの博物館はとてもよかったです」

海外旅の安心と安全はお金で買って!

学生バックパッカー時代は、ジャマイカで拳銃突きつけられたり、ペルーのデモで道路炎上や投石を受けたり、など危ない目にも遭ってきたスキヤキさん。

旅慣れていても、海外旅行では予想外のトラブルに見舞われることもあります。夏の旅行を予定している人に向け、スキヤキさんの旅の心がけを教えてもらいました。

「短い旅行期間だと思うので、安心と安全をお金で買いましょう。少々高値でも既存システムを活用するのが一番良いです。例えば、交渉の必要があるタクシーに乗ったりしないで、GrabやUber Taxiなどのライドヘイリング(アプリを使用した配車サービス)を必ず活用してください。

また、現地ツアーなどに参加する場合は、HISやklook(クルック)、KKday(ケーケーデイ)など有名なプラットフォームで、その中でも評価点数が高いところを選ぶのが安心です」

スキヤキさん自身、海外旅行中、現地のホテルや飲食店についてはプラットフォームだけではなくて、Googleのクチコミの点数も必ず見るようにしているそうです。

「特に観光地では、声かけや写真撮影など一見親切な接触をしてきます。しかし、チップや金銭要求につながることが常識なため、必要がなければはっきり断ることが大事です。

貴重品管理は、常に自分で徹底することです。例えば、チャックが開けにくくてスリが難しいボディバッグは、前に抱えています。すられるリスクがある財布も持ち歩かないようにしてます。警戒を前提に行動するだけで、多くのトラブルは避けられます」

株式会社阪急交通社(※1)によると、今夏の海外旅行予約人数は前年比98%(※同社募集型企画旅行の予約状況に基づく)。中東情勢や物価上昇、円安などの影響でやや減少傾向にあるものの、お盆休みや子どもの夏休みなどを利用して渡航する人はこの時期に集中します。

出国は8月7日(金)、20日(木)、5日(水)の順でピークを迎えると予測されています。日常を離れる異国での数日間は、刺激に満ちていることでしょう。

しかし、日本での常識は海外では通用しないことや、騙そうとする人はちょっとした心の隙に忍び込んでくることを肝に銘じておく必要があります。旅先でトラブルに遭い、せっかくの楽しい時間がトラブル対応に費やされてしまうのは残念です。「大丈夫だろう」と安心するのではなく、スキヤキさんの言うように、用心を重ねた立ち居振る舞いを。

※1 株式会社阪急交通社の2026年夏休み期間に関する調査より
対象期間:2026年7月15日~8月31日出発
対象ツアー:阪急交通社 募集型企画旅行
調査日:2026年6月22日

■旅人スキヤキ世界一周中 X @Thai__Suki

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