感じの良い新人なのに気になる口癖
職場では世代による価値観の違いに驚かされることがありますが、言葉遣いの変化に戸惑う管理職も少なくないようです。
東京都内の企業で課長を務めるAさん(40代)も、その一人。
今年配属された22歳の男性の新入社員は、人当たりが良く仕事にも前向きです。報告や連絡もきちんと行い、周囲との関係も良好。笑顔も爽やかで、お客さんからの印象も良く、上司として不満はほとんどありません。
ただひとつだけ、気になることがありました。
それは独特な言葉遣いです。
会議の日程変更を伝えると「マジですか?」
急な対応をお願いすると「了解っす」
説明に納得したときには「それっすね」
どれも悪気はなく、本人は丁寧に話しているつもりなのです。 しかしAさんは、そのたびに「これは社会人として問題ないのだろうか」と考えてしまうといいます。
「それっすね」は今どき当たり前?
特に気になったのは、「それっすね」という相づちでした。
新人は上司相手でも自然に使いますが、態度が悪いわけではありません。むしろ素直で、指摘されたことはきちんと受け入れます。
そのため注意すべきか迷ったAさんは、同年代の同僚に相談しました。
すると返ってきたのは、
「悪気がなさそうなので注意できない」
という答えでした。
時代が変わったのか。Aさんは判断できなくなってしまったそうです。
よくわからない表現に唖然
決定的だったのは、Aさんには意味がわからない表現を新人が使ったときでした。
仕事について説明していたところ、新人が大きくうなずきながら言いました。
「それ、わかりみ深いです」
いつも通り感じが良く、笑顔も素敵です。 しかし、取引先との会話で使ったらどうなるだろうか。と考えたAさんは後日、やんわりと声をかけました。
「社内ならいいけれど、社外の人と話すときはもう少し丁寧な言葉を意識したほうがいいかもしれないね」
新人は真剣な表情でうなずきました。
「気を付けます」
注意された内容にしっかり共感しながら、その共感を若者言葉で表現してしまう新人。
しかし、1時間後にはあまり変わっていませんでした。
感じが良く、仕事もできる。だからこそ強く注意するのもためらわれる。
若者言葉を直すべきなのか、それとも時代の変化として受け入れるべきなのか。
管理職ならではの悩みは、しばらく続きそうです。