キャバクラや風俗店などで働くキャストのなかで、「夜の仕事だけじゃ不安」「いつでも昼の仕事に戻れるように」「収入の“軸”を複数作っておきたい」と考える人が増えています。そして実際に、OLをしながら夜はキャバ嬢をしている人や、週末だけバイトでお店に出勤する人も増えています。
ただ、正社員を続けながら夜職を同時並行するのはとても大変なこと。そんな悩みから、昨今では「ゆるっとWワーカー」が流行中です。彼女たちは7:3または6:4の割合で、キャストのお仕事に重点を置いて日中はアルバイトをするという二刀流で生計を立てています。
ゆるっとWワーカーの実態は?
週5日働きながら夜職をはじめれば、1週間がほぼ仕事で埋まる生活になります。お金がたくさん稼げるものの、その一方で、家にいる時間はごく僅かというツラさがのしかかるのです。
それに対してゆるっとWワーカーは、たとえば勤務日は週4日以下で昼バイト4時間~5時間勤務+夜職3時間勤務というようなスケジュールで活動しています。そのため高収入(月収数百万円)を目指すことはできないものの、ストレスが少なく充実した生活を送れるようです。
夜専業だと将来への不安や店からの期待を背負い、顧客を抱えれば抱えるほど悩みが増えますから……。悩みとストレスを感じたぶん収入として跳ね返ってくるものの、代償は大きいので、「敢えてそこにいかない」のも、今を生き抜く1つの方法なのかもしれません。
彼女たちが働く業種は多岐にわたり、条件は「緩く働けるか」のみ。有名でルールがキッチリな大手キャバクラよりも出勤が自由なラウンジや、バイト感覚で働けるスナックやコンカフェ、あるいは完全自由出勤な風俗の掛け持ちがよくある例です。
感覚が狂わない!焦らなくていい!ゆるっと働くメリット
ゆるっとWワーカーの利点は、ストレス軽減だけでなく金銭感覚が狂いにくいという点もあげられます。たとえば風俗業の場合は日給手渡しで給料が支払われるため、もらった給料をその日のうちに浪費してしまう人も少なくありません。
このような、お金を右から左へ流してしまうタイプからすると「昼バイトは給料振込が1回しかないから使い過ぎ防止になる」という意見が、取材したWワーカーたちからは多くあがっています。おまけに昼バイトがあれば、働いていた夜のお店が突然閉店してしまっても、収入ゼロになることが考えにくいのもメリットといえるでしょう。
そんなゆるっとWワーカーも、いずれは働き方を変えたり、どちらか一方に絞らねばならない日が来るでしょう。その時に向けて可能性を広げておくのはとても良いことなので、給料の水準が下がっても問題ないという人が夜職でストレスを抱えるくらいなら、のんびりでもWワークにシフトするのを考えてみてはいかがでしょうか。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。