千葉県印西市のが公式X(@Fujishiro_1102)で発信した、「野﨑副市長が約1ヶ月間の育児休業(育休)に入られる」という報告が大きな話題を呼んでいます。
実は育休制度がない?知られざる市長ら特別職のリアル
野﨑崇正(たかまさ)副市長(31)は一橋大学卒業後、経済産業省に入省し、コンサル勤務などを経て2023年に印西市議となり、2024年には印西市長選に出馬したが、藤代健吾市長に敗れました。2025年、藤代市長に副市長に起用されました。育休を発表したXのポストには、藤代市長の隣で爽やかな笑みを浮かべ、赤ちゃんのように人形を抱くメガネのイケメン副市長が写っています。
「副市長が育休」と聞くと、一般的な会社員の育休をイメージする方が多いかもしれません。しかし、実はここに大きなハードルがあります。藤代市長のポストによると、市長や副市長といった「特別職」には、そもそも法律上の育休制度がありません。それどころか、有給休暇や残業という概念すらなく、基本的には「24時間、常に職務を全うすること」が求められる特殊な職業なのです。
さっそくスマホの待ち受け画面をお子さんの写真にされたという野﨑副市長。社会的にも男性の子育てへの参画が求められている昨今、制度の枠組みがない中で、野﨑副市長が「率先して育休を取得した」という決断は、行政のトップ層自らが新しい一歩を踏み出した、非常に先進的なケースと言えます。
行政のトップが現場を離れるとなると、「業務は回るの?」「市民生活に影響は出ない?」などの心配もでてきますが、その点について、印西市では万全のカバー体制が敷かれています。
・進行中のプロジェクトは、事前に必要な指示出しや調整を完了。
・不在中の対応は、藤代市長ともう一人の副市長である染谷副市長とで手分けして実施。
・不在期間中に予定されている議会の開会についても、議員らの理解を事前に得ている。
「私たちの首を自ら絞めることになる」市長の強い危機感
昨今、行政のトップが育休や産休を取ることに対して否定的な意見を耳にすることもあるとした上で、「もし、首長をはじめとする政治家が、『子を産み、育てる、という生活が出来ない職業』になってしまったら、担い手は限られてしまいます。それは、結果的に、私たちの首を自ら絞めることになります」と、藤代市長は自身の考えを述べています。「私自身は褒められた父でも夫でもありませんが、、、」と人間味あふれる言葉で謙遜しつつも、「政治家という職業が当たり前に選択肢とされる社会を目指したい」と熱く結んでいます。
Xのコメント欄には、「皆が子育てしながら、働きやすい社会になりますように」「印西市民ではありませんが、趣旨に賛同、100%支持します」などの声が寄せられました。
また、野崎副市長は以下のようなコメントを出しました。
印西市では、職員のワーク・ライフ・バランスの充実に向けて、育児や介護と仕事の両立を支える職場環境づくりに取り組んでいます。
本市の男性職員における育児休業取得率は8割を超える高い水準を維持していますが、私自身が率先して育休を取得することで、「男性の育児参加は当たり前」という風土を市役所全体にさらに広げていきたいと考えています。
育休期間中も、藤代市長および染谷副市長のもと、組織一丸となって行政運営に万全を期してまいりますので、何卒ご理解をお願いいたします。