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せっかく金利が上昇したのに……コンビニATMの時間外利用1回で、1年分の利息が吹っ飛ぶ? 今すぐできる生活防衛術【ファイナンシャルプランナーが解説】

八幡 康二 八幡 康二

日銀の政策金利引き上げを受け、メガバンクや地方銀行でも普通預金の金利を0.3%前後へ引き上げる動きが広がりました。金利が上がったことで、預けておけば増えると安心している人も多いのではないでしょうか。

ただ、日常生活でコンビニエンスストアにあるATMを利用する人は、「この程度の金利なんてATMの時間外手数料で消えちゃうよ」と考えるでしょう。では実際に、10万円を銀行に預けることで受け取れる金利よりもコンビニATMの時間外手数料の方が多いのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの橋本ひとみさんに試算してもらいました。

ATMの時間外手数料1回で、1年分の利息が消える 

ー金利0.3%の場合、10万円を1年間預けて受け取れる利息はいくらになりますか

銀行にお金を預けて受け取る利子は、所得税と住民税を合わせた約20.315%が課税されます。税引き前の利息は「10万円×0.3%=300円」ですが、そこから税金が差し引かれるため、手元に残る金額は約240円です。

ー例えば月1回コンビニATMの時間外手数料を支払い続けた場合、何円預けていれば利息で補うことができますか

コンビニATMの時間外手数料は金融機関によって異なりますが、多くの場合1回あたり110円〜330円程度です。仮に1回330円とすると、月1回の利用で年間3960円の手数料がかかります。

そこで金利0.3%で年間3960円の利息を得るために必要な元本を計算してみましょう。

税引き後の実質利率は約0.239%です。3960円÷0.00239で、約166万円となります。つまり166万円以上を預けていなければ、月1回の時間外手数料を利息で補うことはできません。

10万円しか預けていない場合、利息の240円では焼け石に水で、差し引きマイナス約3720円になってしまいます。

ー手数料を無駄にしないために今すぐできる対策を教えてください。

時間外での引き出しをできるだけ避けることが大切です。コンビニATMは午前8時45分〜午後6時の間は手数料が無料、または安く設定されているケースがあります。

さらに確認したいのが、自分が使っている銀行の手数料が無料になる条件です。給与振込口座に設定する、一定の残高を維持する、といった条件を満たせば手数料が無料になるケースがあります。

次に、もし手数料の節約を本格的に考えるなら、コンビニATM手数料が常に無料のネット銀行を活用するのも1つの方法です。金利の恩恵を受けるためにも、手数料を意識できるといいですね。

◆橋本ひとみ(はしもと・ひとみ)
銀行勤務12年を経て、現在は複数企業の経理代行をおこなう。法人営業や富裕層向け資産運用コンサルティングの経験に加え、ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士の資格を持つ。

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