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うどん店を赤字で閉店「おばちゃん頑張ります」80歳店主が始めたのは…「失敗よりな、やらなかったことの方が残る」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「失敗よりな、やらなかったことの方が残る」

80歳の女性の言葉が、いま多くの人の胸に突き刺さっています。

激安うどん店を営んでいたものの、今年2月中旬に赤字で閉店。現在は八百屋の前で焼き芋を販売している店主が、人生の“後悔”について語った動画が、大きな反響を呼んでいます。

「見てくれてありがとう また見てな おばちゃん頑張ります。」

そんな一言とともに投稿された動画には、「勇気をもらった」「自分も頑張りたい」といった声が相次いでいます。

投稿したのは、「赤川うどん 元祖立喰い」(@akagawaudon)の店主。23年間お弁当屋を営んだのち、うどん店として再出発した80代の女性です。

「後悔は一つだけ」80歳が語る本音

店主は動画の中で、こう語ります。

「もっとはよ挑戦しとけばよかった。怖かったんや、失敗が。人に笑われるのが、赤字が」

長年仕事を続けてきたからこそ出てきた、率直な後悔の言葉。

しかし同時に、こんな思いも明かします。

「失敗よりな、やらなかったことの方が残る」

年齢を重ねる中で感じるのは、“できなかったこと”ではなく、“やらなかったこと”の重みでした。

23年のお弁当屋から、うどん店へ再出発

店主は23年間、お弁当屋を続けてきました。

「毎日同じ時間に起きて仕込みして、それが当たり前の生活でした」

一度は「もうええかな」と思った時期もあったといいます。しかし、かつての常連客からかけられた一言が転機となりました。

「あんたのお弁当、よう食べたわ」

その言葉に背中を押され、「まだやれるんちゃうか」と再び挑戦を決意。誰でも気軽に来られる場所を目指し、うどん店を始めました。

「好きやからやめられへん」仕事を続ける理由

店主が仕事を続ける理由はシンプルです。

「お客さんの一言ですよ。“おいしかったわ”“また来るな”って、それだけで十分なんです」

小学生のお客さんが「また食べに来るな!」と笑顔で帰っていった姿に、「やっててよかった」と実感したといいます。

体がしんどい日でも、お客さんの言葉で気持ちが軽くなる――。その積み重ねが、仕事を続ける原動力になっていました。

「ここに来るのが楽しみ」支えになった常連の存在

80代での挑戦には、不安もあります。

「朝起きて『今日ちゃんと動けるかなぁ』って思う日もあります」

それでも続けてこられたのは、「ここに来るのが楽しみ」と言ってくれる常連の存在でした。

「この場所なくしたらあかんな、って思ったんです」

誰かに必要とされている…その実感が、日々の力になっていたといいます。

「勇気をもらった」世代を超えて広がる反響

投稿には、さまざまな世代から共感の声が寄せられました。

「40代で正社員になることが決まった。おばちゃんに負けず頑張りたい」
「やらない後悔の方が残る、という言葉に背中を押された」
「生涯現役のお手本。今日から頑張ろうと思えた」

店主自身は「ただ好きなことをコツコツやってきただけ」と語りますが、その姿は多くの人の背中を押しています。

「若いってな、時間があることや」心に残る言葉

店主は若い世代に向け、こう語ります。

「若いってな、体力ちゃうねん。今やり直せる時間があることや」

そして、

「迷ってるくらいやったら、一回やってみたらええ」

その言葉は、挑戦をためらう人たちにとって、強いメッセージとなっています。

「80でもやる」終わらない挑戦

店主は、挑戦をやめるつもりはありません。

「うちは80や。今からでもやる」

年齢を理由に立ち止まるのではなく、今できることを続けていく…その姿は、“挑戦に遅すぎることはない”という事実を、静かに、しかし力強く示しています。

そしてその言葉は、いま迷っている誰かにとって、「まだ間に合う」と背中を押す一歩になるのかもしれません。

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