青と水色の素敵なドレス。写真からは想像もつかない素材がXで明かされ、驚きを持って受け止められています。
その材料は、運動会などの応援でつかうポンポンの材料「スズランテープ」(スズランテープは商品名で、ビニールテープやビニール紐とも呼ばれます)です。くしでテープを裂いてできるだけ細くし、ポンポンを作ったという思い出がある人も多いのでは。あの縦にすぐに裂けてしまうビニール紐で、こんなドレスが作れてしまうなんて驚きです。
ドレスを作ったのは、衣装デザイナーの「RITENUTObytac」(@ritenutobytac)さんです。「前に雑誌をまとめるために買ったスズランテープの残りの使い道の模索から始まったドレスです。一見チープな素材も手を加え試行錯誤することによって、また新たな見え方や価値が生まれると信じています」とのこと。ドレスについて詳しいお話を「RITENUTObytac」さんに聞きました。
――スズランテープはすぐ裂けてしまうので、ドレスになるなんて想像もしませんでした。
スズランテープは簡単に裂けるため、良くお遊戯会などでポンポンを使うなど、デメリットを活かした使用の仕方はされていますが、もっと過激にもっと破壊することを考えて、熱を加え溶かしてみたらどうなるのかを試したところ、とても面白いテキスタイルが生まれ、新たなドレスのデザインのアイデアが生まれました。
――いろいろな表情が生まれていますね。デザインのポイントは?
素材の可能性を引き出すことを大切にしていて。スズランテープと様々なものを溶かして新たに制作したテキスタイルの繊細で儚いテクスチャーテキスタイルデザインがポイントです。
――スズランテープはどのくらい使われたのですか?
意外と1巻でかなりの量があり、実は2巻使わないくらいで制作できました。
――少ない量でボリュームが出るのですね。スズランテープでこんなに素敵なドレスが作れることにみなさん驚かれていました。
AIの進化で逆に大切とされるべきものは、人間の手による制作の過程、プロセスだと思っております。素材と向き合い手を動かし脳内を巡らせ、新たな発見・新たな面白いドレスを作っていきたいです。
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今回のブルーのドレスを制作したあと、スズランテープの色に種類があることを知った「RITENUTObytac」さんは、黄色と赤色のスズランテープのドレスも作りました。意外性のある材料でドレスを作る「これがこうなる」はシリーズで発表されていて、約5000本の結束バンド、ストッキング、百均の生地、駄菓子パッケージなどからもドレスが生まれています。どのドレスも、元の素材からは想像できない素敵なドレスで驚きます。
◾️ RITENUTObytacさんプロフィール
衣装デザイナー/ロンドンへ留学後、ファッションデザイナーの経験を経て帰国。
衣装デザイナーに転身/cm,mv,ライブ、映画、舞台等の衣装を制作/素材、衣服の可能性を模索した衣服作品も制作。
「Né mui」(@Nemuiofficialzz)という架空のファッションブランドも展開。