空前の猫ブームと言われて久しい現代社会。彼らの多くは人間の生活に溶け込み、かけがえのない家族として大切にされています。しかし、人間の常識や親切心など、猫たちには一切通用しないもの。ネット上でも、愛猫の「理不尽なマイルール」に翻弄され、戸惑う飼い主たちの声が連日のように寄せられています。
今回は、そんな猫の“謎行動”に振り回されているという、内在住の会社員・S子さん(30代・女性)のお話をご紹介します。
良かれと思ってやったのに…
「うちの猫、がんもどき(1歳)は、窓際が大のお気に入りで。レースカーテン越しにじっと外の景色を眺めていたんですよ。背中から『外の様子が気になる』というオーラがひしひしと伝わってきて」。愛猫の熱心な姿を見たS子さん。
「『そんなに見たいなら、視界をクリアにしてあげよう』って思いますよね。だから私、優しさのつもりでスッとカーテンを開けたんです」。しかし次の瞬間、予想外の事態が起こりました。
どうして!?
「そしたら急に、すっごく不満げな顔をしてこちらを睨んできたんです。『余計なことしないでよ』と言わんばかりに、プイッと踵を返してどこかへ行っちゃって…」
親切心を無惨に打ち砕かれたS子さん。「『えっ、なんで!?見やすくしてあげたのに…』って、ただただ呆然としました。人間の気遣いなんて、彼らには全く通用しないんですよね」
猫にとっての「エンタメ」なのか?
翌日、S子さんはさらに不思議な光景を目撃したと言います。「部屋のドアが少しだけ開いていたんです。ふと視線を感じて振り返ったら…。がんもどきがその細い隙間から、じーっと私のことを観察していたんですよ」
開け放たれた窓際ではなく、あえて狭い隙間を選ぶ愛猫。「時にはソファの物陰に隠れて、片目だけを出してこっちを監視していることもあって。その時、ハッと気づいたんです」
どうやら、猫はクリアな視界を求めていたわけではないようです。「あの子、薄暗い場所からこっそり覗き見る『曖昧な状況』自体を楽しんでいたんだな、って。人間で言うなら、有能なスパイになりきっているような感覚ですよね」と、S子さんは語ります。
あの「レースカーテン越し」という絶妙なフィルターこそが、がんもどきにとって最高のエンターテインメント。せっかくの秘密基地を全開にされては、気分が台無しになるのも無理はない。S子さんは妙に納得したそうです。
他にもあるある!猫たちの“謎のこだわり”
人間の常識がまったく通用しない、猫の謎めいたマイルール。他にも、思わずクスッと笑ってしまう一風変わったエピソードが寄せられています。
・我が家の愛猫は、稼働中の空気清浄機の上に乗って、吹き出す風を全身で浴びるのが日課です。まるでステージ上のアイドルのような風の楽しみ方ですよね。ただ、空気清浄機は猫が乗っているせいでピーピー鳴ってよく止まる。壊れそうなので本当にやめてほしいです。(東京都・Wさん・20代・女性)
・うちの猫に大好物のお刺身をあげると、なぜかすぐには食べません。まずは前足で優しくチョンと触れ、その手をペロペロと舐める。大切に味わうための、彼なりの神聖な儀式なのでしょうか。毎回不思議でたまりません。(静岡県・Sさん・40代・男性)
・現在、猫を5匹飼っています。私がトイレに入ると、なぜか全員でドアの前に並んで出待ちをしてくるんです。用を済ませてドアを開けた瞬間、5対の目が一斉にこちらを見つめてくる。さすがに毎回ビクッとしますよね。圧がすごすぎる。(大阪府・Mさん・30代・男性)
どれも、人間からすると首を傾げたくなる行動ばかり。でも、その予測不能な気まぐれさこそが、猫の最大の魅力。思い通りにはならないけれど、たまに心が通ったときには嬉しく、心の底から癒されてしまうのでしょう。
それはもしかすると、猫たちなりのコミュニケーション術なのかもしれません。言葉が通じないからこそ、私たちの日常を面白く、豊かにしてくれる。そんな不思議な生き物たちと、これからも程よい距離感で付き合っていきたいですね。
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