2026年4月1日から自転車の道路交通法違反に対し「交通反則通告制度」(いわゆる「青切符」)が適用されます。マーケティング支援事業を手掛ける株式会社one(東京都新宿区)が実施した「自転車交通ルール」に関する調査によると、約8割が「青切符の導入を不安に思う」と回答したことがわかりました。では、具体的にどのような不安があるのでしょうか。
調査は、週3日以上自転車を利用する全国の16歳以上の男女1000人を対象として、2026年3月にインターネットで実施されました。
まず、「普段、自転車の交通ルールや安全な乗り方について知る機会」について聞いたところ、過半数が「知る機会がない」(50.4%)と回答しました。
年代別で比較すると10~20代は「ある」(68.0%)が他の年代と比べて高くなった一方で、50代と60代以上の6割超が「ない」と回答しています。
続けて、「自転車の交通違反についての考え・行動」を聞いたところ、「いかなる時も交通ルールを順守するようにしている」(48.4%)が最多となったものの、約4割が「良くないと思いながらもつい違反してしまうことがある」(41.9%)と回答。
「つい違反してしまうことがある」と答えた割合を年代別で見ると、40代は47.5%、50代は51.0%。60代以上は45.5%と、中高年層ほど“つい違反”が多い傾向が見られました。
また、「つい違反してしまう時」としては、「急いでいる時」(53.0%)で、10~20代の60.6%を筆頭にすべての年代で高くなったほか、60代以上では「たまたま他の車・自転車・歩行者が通っていない時」(58.2%)が他の年代と比べて高くなりました。
次に、2026年4月1日から適用される「自転車の交通反則通告制度、いわゆる青切符」の認知度を調べたところ、「知っていた」は83.0%、「知らなかった」は17.0%という結果になりました。
一方で、自転車の交通違反に対する「青切符の適用年齢」の認知度については、「年齢による規定はない」(33.8%)が最多となり、正しい適用年齢の「16歳以上」を選んだのは23.1%にとどまりました。
また、「青切符(反則金)の対象となり得ると思うもの」を聞いたところ、正解率が高かった項は、「ながら運転(スマホ/携帯電話を操作しながら・通話しながらなど)」(78.4%)、「信号無視」(77.8%)、「イヤホン/ヘッドホン装着」(74.4%)が挙げられた一方で、「赤切符」(刑事罰)の対象である「酒気帯び運転・酒酔い運転」(23.2%)を青切符の対象と誤認している人は7割超となりました。
次に、「青切符の導入について不安に思うこと」を聞いたところ、「取締り基準が不透明」(45.3%)、「反則金の金額がわからない」(34.8%)、「何が違反なのかを知る機会がない」(33.6%)が上位に挙がった一方で、「不安に思うことはない」(22.6%)は約2割にとどまり、8割近くが何らかの不安を感じていることが明らかになりました。
自由回答では、「違反対象となるものを学ぶ機会がないといけないと思う」(19歳女性)、「やってはいけないことについては守れるが、しないといけないことについては自信がない」(16歳男性)、「反則になる行為をメディア等で公表するなどはっきりさせてほしい」(55歳女性)といった声が目立ったほか、「自転車専用レーンの整備や路上駐車の取締りを先にすべき」(45歳男性)、「自転車に乗っていても車道は怖いし、車に乗っていても自転車がいると怖いので、交通整備をしてからだと思う」(58歳女性)などの道路の整備についての意見も見られました。
そのほか、「反則金6000円は安すぎる。もっと高くすべき」(78歳男性)、「ルールを徹底させるための指導は必要だが反則金まで徴収することには疑問」(70歳女性)、「都市部と田舎道でも同じルールが適用されることが納得いかない」(29歳男性)、「傘を固定するスタンドは認めてほしい。カッパは左右が確認しづらく危険」(47歳男性)、「自転車の罰則が加わるようになったら自転車に乗る人が減ると思う」(19歳女性)などの意見も寄せられています。
最後に、「青切符の導入で、自身の自転車の安全運転や交通ルールに対する意識が高まると思いますか」と聞いたところ、85.2%が「思う」と回答し、罰則強化は交通違反抑止効果が期待できることがうかがえました。