tl_bnr_land

来年デビュー50周年の音楽家、「ザ・ベストテン」の舞台裏や久米宏の話術、黒柳徹子との縁、Charに託した平和への願いを語る

まいどなニュース まいどなニュース

1977年に18歳で衝撃デビューを果たした音楽家の原田真二さん。来年50周年の大きな節目を迎えるにあたり、カウントダウン企画がスタートする。その第1弾となるのが3月6日、大阪・京橋ベロニカで開催される「原田祭」だ。ツインギターとして登場するROLLYをはじめ、岡本定義(COIL)、ジ・白川バンド、エレナファウンデら原田さんをリスペクトするアーティストも集結し、祭りを盛り上げる。そこで「まいどなニュース」では原田真二さんを直撃インタビューし、50周年への思いを語ってもらった。

―間もなくデビュー50周年と知り、信じられない気持ちです。1978年当時、多感な時期を過ごした私たち60代前後の世代にとって、人気音楽番組「ザ・ベストテン」の2曲同時ランクインは大事件でした。

当時は19歳でした。デビューから「てぃーんず ぶるーす」「キャンディ」「シャドー・ボクサー」と3カ月連続でシングルをリリース。確かベストテンには「キャンディ」と「シャドー・ボクサー」の2曲が同時に入ったわけですが、毎日が驚きの連続でした。あのころは他にも「ミュージックフェア」「夜のヒットスタジオ」などの歌番組がたくさんあり、バラエティ番組でも必ず歌のコーナーがあった。相乗効果があったのでしょう。いま思えば、いい時代だったと思います。

―「ザ・ベストテン」と言えば、伝説の歌番組。司会者だった久米宏さんが最近亡くなりました。何か思い出はありますか。

やはり、あの話術とムードづくり。音楽に関してはそこまで詳しくはなかったかと思いますが、さすがプロという印象を受けました。黒柳徹子さんとは、その後もつながっていて「徹子の部屋」に出させてもらったり、国連の平和活動などでも関わらせてもらっています。番組そのものに関しては舞台も音響も素晴らしかった。

―デビュー当時の話で言えば、3曲同時にオリコンベスト15入り。さらに1978年2月発売のファーストアルバム「Feel Happy」はオリコンファーストアルバムチャート史上初の「初登場1位」という日本の音楽史に刻まれる伝説的な快挙もありました。

一報が入ったのは取材旅行中。シアトルからロンドンに入り、ヒースロー空港からロンドン市内のホテルに着いた直後に担当者から知らされました。スタッフと”祝杯”を挙げたのを覚えています。初登場1位から4週連続でトップ。そういえば、松田聖子さんからも「てぃーんず ぶるーす、っていい曲ね」と言われたことがあります。

―日本の音楽シーンもこの50年の間に新人の登場で新しい風が吹きました。その1人でもある原田さんの音楽の原点みたいなものは?

音楽には強いメッセージ性があると感じたのは14歳のころから。ポール・マッカートニーやスティーヴィー・ワンダーらに強烈な影響を受けました。

―原田さんと言えば、社会貢献や平和活動にも力を入れています。そのきっかけは。

やはり被爆地の広島市出身というのが大きいと思います。2000年から子どもたちの心の環境問題を訴える「鎮守の杜コンサート」をスタートさせ、これまで伊勢神宮、明治神宮、厳島神社など全国の神社20カ所でチャリティコンサートを開催しました。神社には大和の精神性があり、神社は生かされていることに感謝する場所。難しい教義はなく自然への感謝や畏敬の念を思い起こさせてくれます。

一方で子どもたちの心の問題が心配になっていました。ゲームでも人を簡単に殺してしまうものがあり、いくら言論や表現の自由があってもやっちゃいけないことがあると強く感じた。このままでは子どもたちの未来が危ない。そんな危機感がきっかけの一つです。

―その後は平和活動の場を世界に広げていった。

2006年ごろからニューヨークなど全米各地で反戦反核の平和イベント「ピースコンサートツアー」を行い、その流れで国連の「9・11」セレモニーに招かれたり、09年メキシコでの国連軍縮会議で演奏するようになりました。11年には国連で世界の宗教家が宗派を超えた集まりがあり、そこで「ひろしまから始めよう」を英語で歌い「1人1人の心が平和に向かうことが大事で、音楽にはそれができると信じている」と訴えました。シリア情勢が緊迫化した13年にも国連本部国際平和会議で演奏。その後、コロナでいったん中止になりましたが、海外で発信すると多くの国に飛び火するので活動してきた意義はあったと思います。

―故郷・広島での平和活動も長くなりました。

NPO法人「ジェントル・アース」を設立し、11年から「ひろしま平和文化大使」を務めています。06年にダライ・ラマさんらを招いた広島国際平和会議で演奏して以降、毎年8月6日前後に広島平和公園、原爆ドーム付近で「ワールドピースコンサート」を開いてきました。22年には「プーチンの暴挙」に抗議。23年のG7広島サミット前には参加アーティストみんなで5時間演奏しましたし、被爆80年となった昨年は新曲「青くきれいな星のために」を披露。一番近いところでは昨年11月にイスラエルに対するメッセージを込めて歌いました。人を殺さなきゃ、まだ道は開ける。殺すから地獄が繰り返される。絶対に人を殺してはいけないんです。

―1月末、ビルボード大阪でのステージもエネルギッシュでした。♪和~wa、平和の合唱はまだ耳に残っています。

アイドルの様にデビューして、間もなく50年。67歳になりましたが、ポール・マッカートニーはじめ海外のアーティストは80代後半でも活動している。それを思えばあと20年は歌うつもりです。楽曲の提供を含めてこれまで500曲ほど発表していると思いますが、前しか見ていません。音楽を聴けば、だれしも明るい気持ち、優しい気持ちになれる。それを伝えるのがわたしの使命です。

―50周年のカウントダウン企画が大阪からスタートするとのこと。あらためて今後の活動について聞かせてください。

ファンの人の平和への思いが年々広がっているのはありがたいです。しかし、広島出身のアーティストが平和への声を上げないのを残念に思っていて、そこで昨年11月頃に、知り合いのアーティストみんなが神様みたいに崇めているChar(チャー)に頼んで「広島ピースコンサート」への参加を促してくれないかと持ちかけたら飲みながら2軒付き合ってくれた。うまく話が進展したらうれしい。1人1人の力は微力でも無力ではない。力を合わせれば強大になる。残りの人生、殺人や暴力を卒業するための1段目でいいからその礎を築いて生涯を閉じたいと思います。

原田さんは2月13日横浜、3月28日仙台、29日千葉・鎌ケ谷と精力的に活動。なお、今回の「原田祭」は「集え!原田真二を愛する者たち」と題して行われ、ROLLYとのツインギターで掻き鳴らす「てぃーんず ぶるーす日本武道館Ver」を完全再現するのが見せ場だ。また、平和、復興コンサートに参加してもらえるクワイヤーを募集しており「歌いに来てくださる方はウエルカムです。事務所に問い合わせしていただければ」と話している。

【問い合わせ先】
株式会社エアーフィールド
http://www.shinji-harada.com/
http://www.gentleearth.org/

【『原田祭』】
 日程:2026年3月6日(金)
 出演:原田真二/ROLLY/岡本定義/ジ・白川バンド/エレナファウンデ
Opening Act:中納由嘉with 合唱団You Can Do!/Gospel Party Project
 会場 京橋ベロニカ
https://beronica.jp

▽チケットの問い合わせは
http://kansaiotosakaba.com
もしくはイープラス、チケットぴあ

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース