今から7年前、保護猫の譲渡会会場の外で手作りの猫グッズを見ていたXユーザー・べじたりあん。さん(@nyan6niku)。すると突然、小さな箱を抱えた男性から「猫、飼いませんか?」と声をかけられました。
その箱の中をのぞくと、ガリガリに痩せた子猫が。―それが、生後推定2カ月の「もつ」ちゃんとの出会いでした。
車のエンジンルームから子猫の鳴き声
男性によると、車を運転中、エンジンルームから猫の鳴き声が聞こえることに気づいたといいます。気のせいかと思い、そのまま車を走らせると、再び猫の声が―。
「JAFを呼んでエンジンルームを見てもらったところ、子猫を発見しました。そのまま病院へ連れて行き、ケガをしていないか診察を受けたそうです。ただ、その方の家では引き取ることができず、譲渡会に来て相談したものの、断られてしまったとのことでした」
譲渡会を後にして途方に暮れていた男性。そんなとき、猫グッズを見ていた飼い主さんの姿が目に留まり、思いきって声をかけたといいます。
飼い主さんは、男性の誠実な対応と、やむを得ない事情を理解し、子猫を引き取ることを決意。―こうして、思いがけない出会いから、もつちゃんは飼い主さん家族の一員となりました。
「福岡で出会ったので、もつ鍋にちなんで『もつ』と名づけました。その方とはショートメールを交換し、もつの成長写真を送るようになりました。また、そのとき譲渡会にいた保護団体の方々も、その様子を見て、子猫用のフードや猫ベッドを贈ってくださいました」
命のリレーは、こうして小さな命をつないだのです。
甘えん坊からクール女子に…兄猫に愛され成長
飼い主さんの家には、すでに3匹の先住猫が暮らしていました。そのため、もつちゃんを連れて帰ってからは、まず病院を受診。血液検査とワクチン接種を終えるまでは、別室で隔離生活を送ることにしました。
「もつは、小さいころ、とても甘えん坊でした。ご飯やトイレもスムーズで、手がかからなかったのを覚えています」
ようやく先住猫と一緒に過ごせるようになると、もつちゃんの愛らしさに、みんなメロメロになったといいます。
「先住猫たちは、もつのことを喜んで受け入れてくれました。かわいくて仕方がない、といった様子で、とても微笑ましかったです」
もつちゃんは、すくすくと成長。やがて落ち着き、少しずつ“クールな成猫”になっていきました。
「とてもおとなしい子で、人間よりも猫に甘えるのが好きなようです」
猫たちの絆を深めてくれたもつちゃん
もつちゃんは現在、7歳。上品で、おしゃまなお嬢様に成長しました。
「3匹の兄猫に育てられたので、すっかり我が家のアイドルです。毛づくろいとブラッシングが大好きで、仲の良い兄猫が他の妹猫と仲良くしていると、やきもちを焼くこともあります」
5匹のきょうだい猫とともに、にぎやかな日々を送るもつちゃん。今、飼い主さんが抱く思いとは――。
「この子が来たことで、我が家の猫たちの絆が深まりました。もつと出会えて本当に良かった。これからも、みんなで仲良く、健やかに過ごしてほしいです」