同志社高2年の17歳ながら、ソフトウエアやアプリの開発、映像制作などを手がけてきた。企業に導入された事例もある。昨年8月には自身を代表とする合同会社「Hunny(ハニー)」を起業した。
津田奏多さん(17)。幼少期から電子機器への興味が強かった。小学校低学年の時、パソコンのプログラミング作品を紹介するテレビ番組を見て興味を持った。ロボットを動かすプログラミング教室に通い始め、インターネット上で独学でも学んだ。
中学生になる頃にはコンピューターに命令する「コード」を自作し、アプリの作成もできるように。その一つが、通っていた同志社中のクラスで用いた席替えのアプリだ。生徒の名前を入力するとワンクリックで、席の配置表を作れるようにした。教員からは「負担が軽くなった」と好評だった。
母紀子さんが会長を務める団体「高の原音楽芸術協会」のホームページも手がけた。同協会が関わった音楽コンクールでは、演奏動画の応募フォームや審査員が講評を入力できるシステムを作った。
プログラミングにのめり込む原動力は「作ったアプリやシステムを使ってもらうと、人の負担が軽減されたり、感謝されたりするところ」と話す。「手書きや人力でやってきたものを、デジタルなら便利にできる。やりがいになっている」
高校生の現在は、ネット上で仕事を引き受けるクラウドソーシングのサイトを活用。企業や個人から依頼を受け、業務を効率化するシステム開発などを10件ほど手がけた。受注が増える中で信用度や利便性を考え、合同会社を設立した。今後は「自分が楽しいと思える範囲で続けていきたい」と語る。
作業をする場所はもっぱら自宅のリビング。集中するとパソコンに一日中向き合うことも多く、「食事も忘れるほど」と苦笑する。
気になっているのは、生成人工知能(AI)の普及だ。自身も「AIはお友達」と呼ぶほど活用している。しかし、AIに仕事を置き換えられるのではないかとも感じている。将来の夢については「エンジニアへの興味がないわけではないけれど、就活をする時期に考えたい」とはにかむ。