投資詐欺というと「お金を持っている高齢者が狙われやすい」というイメージがあります。しかし、実際には若い世代ほど被害に遭っているということが明らかになりました。
株式会社トレジャープロモート(東京都千代田区)が運営するオンライン株式スクール『株の学校ドットコム』が実施した「投資詐欺被害の実態調査」によると、投資詐欺の被害経験者は20代が最も多く、被害率はシニア層の3倍であることがに達していることがわかりました。
調査は、全国の20代から70代の男女6000人を対象として、2025年9月にインターネット上で実施されました。
20代の被害率が突出、遭遇した人の半数が被害に
「投資詐欺の被害にあったことがある」という回答が最も多かったのは20代で、被害率は9.1%。11人に1人という計算になります。次いで30代が6.7%でした。
一般的に詐欺のターゲットとみられがちなシニア層では、60代3.1%、70代3.4%にとどまっており、20代の被害率はシニア層の3倍という衝撃的な結果になりました。
注視すべきは、「被害にあったことがある」と「被害は受けていないが、勧誘を受けたことがある」を合わせた遭遇率です。20代は19.1%に達し、5人に1人が投資詐欺に遭遇。遭遇した人のうち半数が被害を受けているという深刻な状況が浮き彫りになりました。
20代の遭遇率は年々増加傾向
同社は2023年から同様の調査を継続的に実施。過去の調査結果と比較すると、投資詐欺への遭遇率は30代を除くほとんどの年代で増加傾向にあることが分かりました。
特に20代では、2023年の13.5%から2025年には19.1%へ増加。実際に被害を受けた人の割合も20代では大きく増加しており、2025年は2023年と比べて4.6ポイント増となりました。若い世代を狙った投資詐欺が年々巧妙化し、広がっていることがうかがえます。
マッチングアプリが最大の接点に
投資詐欺に遭遇する経緯について、1012人に尋ねたところ、年代によって大きな違いが見られました。
20代は、「マッチングアプリや出会い系で知り合った人の紹介」が35.6%で最も多く、続いて「インターネット上の広告を見て自分から問い合わせた」が30.4%、「SNSで知り合った人の紹介」が26.7%でした。30代や40代でも同様に、インターネットを通じて詐欺に遭遇する傾向が見られます。
年代に応じた対策が必要
50代以降になると「電話営業を受けた」という回答が多く、60代と70代では6割超です。若い世代とシニア世代では、詐欺に遭遇する経路が大きく異なることが明らかになりました。
今回の調査で明らかになったのは、投資詐欺被害において20代の被害率が高い傾向が続いているということです。若い世代では、マッチングアプリやインターネット広告、SNSなどオンライン上での遭遇率が高くなっています。出会いを装ったいわゆる「ロマンス詐欺」など、さまざまな手口が広がっており、そうした手口を知っておくことが、詐欺被害に遭わないための第一歩となるでしょう。またシニア世代では電話営業による遭遇率が非常に高く、年代に応じた対策や啓発も必要です。
【出典】株の学校ドットコム
https://www.kabunogakkou.com/