性教育はいつの時代も重要です。今から約20年ほど前を振り返ると、学校現場ではより慎重に扱われていた側面もありました。そんな時代に高校生だった作者の枇杷かな子さんが、当時の先生への感謝を描いた漫画『コンドームの授業を受けた日』が4万件を超えるコメントを集め話題となっています。
物語は18年前、作者が中高一貫の女子高に通っていた頃へ遡ります。当時、校則チェックに厳しい女性教師がおり、作者は少し苦手意識を抱いていたそうです。しかし、その先生がおこなった「性感染症」に関する授業は、今もなお作者の心に強く残っています。
授業中、先生は「コンドームのことについて学んでいきましょう」と実物を持参し、生徒たちに実際に触れさせながら性感染症予防や避妊について説明しました。さらに、化学の授業で使うメスシリンダーを男性器に見立てて、正しい装着方法まで丁寧に示したのです。その光景に作者は衝撃を受けます。
なぜなら、それまで作者が受けた性教育の授業は教科書中心で、身近に感じにくいものだったからです。この授業は非常に実践的な内容でした。
その内容はテストに出るわけではありません。それでも教師は「コンドームはあなた達の身体と未来を守るもの!」「お互いを尊重し合うためにも必ずつけましょう」と、生徒たちに真剣に言葉をかけてくれました。また、性行為を断ることも立派な選択であり、自分の意志を大切にしてほしいという思いも丁寧に伝えてくれたのです。
作者は「当時、あの授業をするのは、今よりもっと周りの目が厳しかったでしょう」と振り返ります。それでも生徒のことを思い、あの授業の時間を作ってくれた先生への感謝の気持ちがこの作品には込められています。
その授業後、先生は変わらず校則チェックが厳しかったそうですが、作者は以前より少しだけ、先生をあだ名で呼ぶ生徒達が羨ましかったと語り、物語は終わります。読者からは「自分もこんな授業受けたかった」や「とても大事な教えだと思います。素晴らしい先生」、「大人になって、しみじみわかる深い愛情ですね...」と先生の素晴らしさを称える声が多くあがっています。そんな同作について、作者の枇杷かな子さんに話を聞きました。
先生への思いや当時の感情を振り返ったり泣きながら描きました
ー同作を描かれたきっかけを教えてください。
このお話はずっと描きたいと思いつつなかなか勇気がでずにいました。ふと先生を思い出し、描きたくなり作品にしました。描いている間は先生への思いや当時の自分の感情を振り返ったり泣きながら描きました。
―実際に同作を読んだ先生は。
とても喜んでくださいました。「長くつとめてきたご褒美をいただいたよようです」とメールしてくださり、こちらがとてつもなく大きなプレゼントをいただいた気持ちでした。
―印象に残ったコメントがあればお聞かせください。
どれもうれしいご感想ばかりで。生徒の身体を思う授業と残してくれた方もいて描いてよかったなと感じました。
―同作以外にもエッセイ作品は執筆されていますか?
新作エッセイは随時執筆しています!ただいま発売中の新刊『今日もまだお母さんに会いたい』は母の闘病、お別れ、そしてその後のエッセイでして、両親に対する複雑な思いも、母が亡くなり子供のように泣いた日も描きました。ぜひ読んでいただけますとうれしいです。
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