年末年始を迎え、夫婦関係やパートナーとの距離感を振り返りたいと感じている人もいるのではないでしょうか。2025年に掲載され話題を集めた「夫婦の営み」に関する調査を、あらためて紹介します。調査では、現在「夫婦の営みがある」と回答した人は45.3%にとどまり、そのタイミングは「週末の夜」が最多でした。一方で、現在の夫婦の営みにどの程度の人が「満足している」のでしょうか。
調査は、株式会社リンクス(東京都港区)が運営する既婚者向けマッチングアプリ『既婚者クラブ』のユーザー3000人(男性1494人、女性1506人)を対象に、2025年3月、インターネットで実施されました。年代別の内訳は、20代161人、30代525人、40代979人、50代1335人です。
夫婦の営みは「ある」が4割強 子どもの有無で差は?
調査の結果、「現在、夫婦の営みがある」と回答した人は全体の45.3%でした。男女別では、男性が48.8%、女性が41.9%と、男性のほうがやや高くなっています。
年代別に見ると、「20代」が72.7%で最も高く、30代、40代、50代と、年代が上がるにつれて割合は徐々に低下する傾向が見られました。
子どもの有無別で見ると、両者に大きな差は見られませんでしたが、子どもがいない人(751人)のほうが「営みはない」(56.7%)と回答した割合がやや高くなりました。夫婦の営みの有無は、子どもの有無だけで単純に決まるものではなく、それぞれの家庭事情に左右されることがうかがえます。
夫婦の営みが「ある」と答えた1360人(男性729人、女性631人)に頻度を尋ねたところ、「月1回」(男性189人、女性167人)や「2週間に1回」(男性137人、女性120人)に回答が集まりました。
年代別では、20代で「週2回以上」といった高頻度の割合が最も高かった一方、「1年に1回以下」と答える人も一定数存在し、同じ年代でも個人差が大きい結果となりました。
子どもの有無別に見ると、子どもがいる人、いない人のいずれも「1カ月に1回」(子どもがいる人276人、いない人80人)が最多となり、営みの頻度に大きな違いは見られませんでした。
営みのタイミングは「週末の夜」 満足度は?
「夫婦の営みがある」と回答した1360人にタイミングを尋ねたところ、「週末の夜」が574人で最多となり、「平日の夜」が232人で続きました。
自由記述では、「子どもがいない時」(43歳女性)、「気分次第」(45歳男性)、「毎晩」(48歳女性)など、決まったタイミングを設けていないという声も複数見られました。
続いて、「結婚前と後で夫婦の営みの頻度は変わりましたか」と尋ねたところ、6割超にあたる871人が「減った」と回答しました。特に男性では、「減った」と答えた人が483人と、女性よりも多くなっています。
年代別に見ると、年代が上がるほど「減った」と感じている人の割合が高く、20代では48.7%、50代では70.7%と、約22ポイントの差が出ています。一方で、どの年代にも「増えた」と感じている人は一定数おり、最も少なかったのは50代(4.58%)でした。
現在の夫婦の営みに対する満足度については、「とても満足」「まあまあ満足」を合わせた「満足」が732人と過半数を占めました。一方、「やや不満足」「不満足」を合わせた「不満足」は205人で、1割強にとどまっています。
「不満」と回答した割合を男女別に見ると、女性は12.7%、男性は17.2%で、男性のほうが高く、より積極的な関係性を望んでいる傾向がうかがえる結果となりました。