知り合いと死別したとき、それがリアルの友人でもネット上の友人でも「弔いたい」と思う気持ちは変わらないでしょう。漫画家・絹田みやさんの作品『友達だった人 絹田みや作品集』では、何気ないきっかけからつながったSNSの友人への想いが描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約9.5万「いいね」を集め話題となりました。
主人公の森本は、SNSの友人・ささみの葬儀に参列します。森本にとって目の前の遺影が初めて見たささみの素顔でしたが、それでも3年以上の付き合いがありました。
出会いは森本が何気なくSNSを見ていたとき、突然ささみからフォローされたことからはじまります。
相互フォローとなった2人は『いいね』をお互いにしあうだけの仲でしたが、ある日ささみは「胸痛が治らない」と投稿します。それからしばらく経ち、ささみは「わたし余命1年らしい。珍しいタイプの癌だってよ。」と投稿しました。
居ても立っても居られなかった森本は、はじめてささみに返信します。それから数日後ささみから返信が届き、お互いにやり取りするようになりました。ささみはいつもタイムラインにいるため、森本にとって「私はひとりじゃない」と思わせてくれるような存在でした。
その後森本は、ささみによく絡んでいた『ヘルニア』という人とも返信を経て仲良くなります。そして以前森本があげていた写真から、近くに住んでいることが判明し「いつかオフ会したいなぁ」とささみは語っていました。
それからささみはネイルをしなくなり、多用していた絵文字が消え、森本はまったくいいねじゃない『いいね』を押し続けました。そしてある日、ついにささみのXから「ささみが息を引き取りました」と投稿されました。
続きが気になる展開のなか、物語は「COMIC熱帯」の作品ページへと続いていきます。
同作に対しSNS上では「大泣きした」「自分もネットの友達を亡くしたことがあって…」など、感動の声が続出しています。そこで、作者の絹田みやさんに話を聞きました。
作者の実際の体験が作品を描くきっかけ
―現代ならではの「SNSでのつながりと別れ」を描いたきっかけを教えてください
SNSで繋がっていた人が亡くなったとき私は葬式に参加できなかったので、1つの弔いの形として漫画を描くことにしました。
―絹田さんにも、SNSでのつながりで心が支えられている場面はありますか
今はSNSで作品を発表するようになったので、読者の方との繋がりによって心が支えられていると感じます。
―作品についてお願いします
今回出版した『友達だった人 絹田みや作品集』は、本の中身はもちろん、外側も隅から隅まで可愛く仕上がっています。紙の本をお求めの方は、ぜひカバーを外したり広げたりして楽しんでください。
<絹田みやさん関連情報>
▽『友達だった人 絹田みや作品集』の続きはこちら
https://www.comicnettai.com/book/779
▽COMIC熱帯
https://www.comicnettai.com/
▽COMIC熱帯のX(旧Twitter)
https://x.com/COMIC_nettai
▽絹田みやさんのX(旧Twitter)
https://x.com/tukutyan