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【AI故人】若い年代ほど許容できる人多く「遺された家族の支えになるなら」「親族のみにしてほしい」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

生成AIの普及に伴い、故人をAIで再現する「AI故人」への関心が高まる一方で、倫理や同意の設計、本人性の担保といった論点も浮かび上がっています。マーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティング(東京都渋谷区)が実施した「AI故人」に関する調査によると、年代が若いほど「AI故人」に対する賛成派が多いことがわかりました。では、賛成派と反対派ではどのような理由が挙げられたのでしょうか。

調査は、全国の20歳以上の男女(AI技術に全く興味がない人は除く)1000人を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。

まず、「AI故人の認知度」を調べたところ、「詳しく知っている」は11.7%、「名前は聞いたことがある」は42.8%で、「知らない」が45.5%でした。

「詳しく知っている」と答えた割合を年代別で見ると、20代が23.0%だったのに対して、60代では4.5%と、年代が若いほど認知度が高いことがわかりました。

また、「AI故人に対する受け止め」については、「賛成派(賛成+どちらかといえば賛成)」が20.9%、「反対派(反対+どちらかといえば反対)」が28.3%、「どちらともいえない」が50.8%で、「賛成派」を年代別に見ると、20代は33.0%なのに対して、60代では9.0%と、若年層ほど賛成派が多くなりました。

続けて、AI故人に対して賛成派の人にその理由を聞いたところ、「故人との再会を望む気持ちがある」(57.4%)、「生前の記憶を形に残せる」(41.6%)、「未練や後悔を癒す手段になる」(39.7%)が上位となったほか、「テクノロジーの進化として受け入れられる」(34.9%)、「故人の知識・思考を後世に残せる」(32.1%)といった意見も一定の支持があり、女性は「記憶の保存」(45.7%)、男性は「未練の癒し」(44.3%)が多くなっています。

一方、AI故人に反対派の理由としては、「故人の尊厳を損なうと感じる」(42.0%)、「違和感がぬぐえない」(41.3%)、「故人の意思を確認できないため不適切」(38.2%)が上位となり、男性は「尊厳」(51.4%)、女性は「違和感」(47.5%)を挙げる人が多くなりました。

次に、「自身が死後、AI化されることへの考え」を聞いたところ、「賛成派」が15.4%にとどまった一方、「反対派」は44.7%、「どちらともいえない」は39.9%という結果になり、以下のようなコメントが寄せられました。

▽個人の問題だと思うから第三者がとやかく言わなくていい(62歳女性)
▽自己満足出来たらよいのでは(58歳女性)
▽出来栄えが心配(61歳男性)
▽遺された家族の支えになるならいいと思う(38歳女性)
▽本人には決してなれないため、不適切な発言をして相手を傷つけることがないか、心配(35歳女性)
▽姿形はそっくりでも内面的な部分までは表現できないと思うから、有名人など商業的に使用する場合のみ許容したい(57歳女性)
▽個人的に家族を使用したり歴史上の人物であれば良いと思いますが、有名人などを利用した場合は侮辱しているように思えるので、親族など身近な人のみにしてほしい(49歳男性)
▽会いたいしもう一度話したい人がいます。生前と全く同じとは思いませんが、これからも会話が出来るなら生きる糧になります。生きている人の支えになるのなら必要なシステムになるのではないでしょうか(52歳女性)

最後に、「AI故人のサービス利用意向」を尋ねたところ、「利用したい派」は17.2%となり、年代別では、20代が26.5%、60代が7.0%と、やはり若年層ほどAI故人に対しポジティブな立場をとっていることが明らかとなりました。

なお、「AI故人のサービスを利用したい理由」としては、「故人にもう一度会いたい」(59.3%)、「自分の心の整理をしたい」(44.2%)、「家族の精神的支えになる」(41.3%)などが上位に並び、需要の中核は“再会・支え・感謝”という感情面であることがわかる結果となりました。

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