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【漫画】水も紙も夫の監視下で気が休まらない 今日も「節約警察」の目が光る…家庭版「ケチ活」暴走の行く末は

松波 穂乃圭 松波 穂乃圭

どの家庭にも、家の中でしか通用しない独自ルールがあるものです。しかし、そのルールが常識の域を飛び越えると、日常生活は一気にコントの舞台へと変貌します。便利さを求めたはずの家電がなぜか規制対象になり、生活音にまでチェックが入る。そんな、家族のツッコミが追いつかないほどの珍現象が、ある家庭で静かに、しかし強烈に進行しているのです。

ウォーターサーバーが一転、飲料制限付きの配給所に

埼玉県在住のBさん(40代)の夫がウォーターサーバーを導入した日は、家族全員が少しワクワクしていました。
いちいちお湯をわかす手間が省かれることで、コーヒーも紅茶もすぐに作れる。ペットボトルの水を買いに行かなくても冷たい水がいつでも飲める。定期的に配送してくれるのでローリングストックにもなり、災害時にも役立つ。導入の理由はまっとうですし、夫自身も得意げな様子でした。

しかし、その幸福な空気は長く続きませんでした。

夫がタンクをじっと見つめ、低い声でひと言。

「水の減り、早くない?」

Bさんは固まりました。

たしかに、今までは子どもたちには水道水で作った麦茶を水筒に入れて持たせていましたが、最近はサーバーの水を水筒に入れて持たせるようになったのです。

それでも夫の疑念は晴れず、翌日には正式な家庭内通達が発表されました。

「ウォーターサーバーの利用は、1人1日3杯まで」

楽に自由に飲めるはずだった最新家電が、突然夫公認の特別飲料に格下げされた瞬間でした。

夫からの「1人1日3杯」ルールが出たあとも、Bさんと子どもたちはこっそり飲んでいます。しかしいつ夫にバレるのかドキドキする毎日です。

トイレの「カラカラ音」を逃さない夫の聴力はもはやエスパー

夫の細やかな管理は、水だけにとどまりませんでした。

次のターゲットは、家族がトイレで使用するトイレットペーパーの回転音です。

マンションは生活音がよく響きます。その特徴を夫は聞き逃しませんでした。

家族がトイレに入ると、夫は自然に耳をそばだててしまうようで、ペーパーの回転音を余すところなくキャッチしていました。

「今、7回ペーパー引っ張ったよね?」

トイレの扉が開いた瞬間、夫の口から飛び出したのはまさかの回転数の指摘。家族としては驚くより前に、

「え、数えてたの?」

「そんなに集中して聞くもの?」

とツッコミが止まりません。

ここから毎回のように始まるペーパー使用合戦は、もはや儀式の域です。

「そんなに使う必要はない」

「いや、これでも少ない方だよ。手が汚れる!」

「汚れたら洗えばいい」

最終的には夫の「洗えばいい」が強すぎて、家族は呆れ気味。

トイレの中でペーパーを引く際に、夫の忠告は守りませんが、音を立てずに使う技術を、家族は着実に身につけつつあります。

家の中に節約警察が常駐する日常

こうしてBさんの家は、節約警察が常駐する家庭と化しました。

夫は管理者のような顔で家の中の資源を監視し、家族はその様子にツッコミを入れながら生活しています。家族の一挙手一投足を異常な集中力で監視し、備品の管理をします。

ここまでくると、もはや才能ではないかと思えてきます。

Bさんの家では、どうやって節約警察に指摘されないかということが、家族の隠れた目標となっています。 「また始まったよ」「ペーパー刑事が張り込み中だよ」と子どもたちの間で言われるほど、夫の行動は日常の名物となっていました。

家庭に必要なのは、節約より柔らかさ

夫のこだわりが暴走し、そのたびに家族は呆れ、動じない。

本来ならストレスになるはずの細かな指摘も、この家ではすっかりお笑いのネタになっています。

水と紙をめぐる夫のプロ級の監視力は、たしかに行きすぎています。そんな夫のクセの強さを軽く笑い飛ばせる家族の空気が、結果的に家庭を明るくしています。

節約は大切ですが、それ以上に大切なのは、家族で笑える「ゆるさ」なのかもしれません。

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