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『国宝』徳次役でも話題 トキに恋する小谷役、俳優・下川恭平の魅力【ばけばけ】

佐野 華英 佐野 華英

 今週の『ばけばけ』(NHK総合ほか)は第10週「トオリ、スガリ。」を放送。松江を襲った大寒波によりヘブン(トミー・バストウ)が気管支炎になって寝込んでしまった。トキ(髙石あかり)の献身的な看病の甲斐あってヘブンは無事回復するが、ヘブンには少し気になることが…。

 ヘブンを見舞いに来た松江中学の教え子・小谷(下川恭平)がトキに恋をしたのだ。小谷はサワ(円井わん)にトキの好きなものを聞いて怪談を猛勉強したり、お見舞いを口実にヘブン宅に足繁く通い、トキとのおしゃべりを楽しむ。

 トキと小谷はデートのようなかたちで、これまでにも『ばけばけ』の中で何度も登場した怪談「松風」の聖地・清光院を訪ねる。しかし結局小谷は怪談をそこまで好きになれず、「私にはついていけません。時間の無駄です。ごめんなさい」とトキに告げる。つまり小谷は一方的に盛り上がって、一方的にトキを振ったというわけだ。

 小谷を演じる下川恭平は、『ばけばけ』で錦織役を演じる吉沢亮が主演し、実写邦画で歴代1位の観客動員数を記録した映画『国宝』で、吉沢演じる喜久雄の幼なじみ・徳次役でも話題となった。下川の俳優としての魅力を、制作統括の橋爪國臣さんに聞いた。

ハーンも妻・セツと学生の間柄にヤキモキ

 第10週でスポットが当たった小谷に、モデルはいるのだろうか。橋爪さんは、

「はっきりとしたモデルはいないのですが、松江でラフカディオ・ハーンの教え子だった大谷繞石さんという英文学者の方を若干参考にしています。ハーンが松江を離れるときに生徒総代としてスピーチをしたり、ハーンとセツさんが東京にいた時代にも2人と関わり、色々と助けた人物です。東京時代に大谷さんとセツさんがいい雰囲気に見えたことで、ハーンが嫉妬したというエピソードがあり、それを少し参考にして作りました」

 と語る。

生徒役オーディションには287人もの応募者が

 また、下川の起用理由については、

「ヘブンの教え子、小谷役の下川恭平さん、錦織丈役の杉田雷麟さん、正木役の日高由起刀さんの3人は、撮影がある程度進んだ段階でオーディションで選ばせていただきました。『生徒役』ということで募集をかけたところ287人もの俳優さんにご応募いただきました。下川さんは本当にお芝居が巧くて、器用にいろんなことができる役者さん。その『器用さ』が小谷というキャラクターにとてもマッチすると思いました。ぴったりすぎるぐらい小谷役にハマっていると思います」

誰が見ても小谷役にぴったりだった

 下川とヒロインの髙石あかりは他作品での共演経験もあり、2人のエピソードも明かしてくれた。

「髙石さんが下川さんから『これから「ばけばけ」のオーディションを受けます。がんばります』という内容の連絡をもらったとのことで、その時点で髙石さんは『下川くんは絶対小谷役になると思う』と直感したといいます。それぐらい、誰が見ても小谷役にぴったりなんです」

 小谷とトキの恋は不発に終わったが、次週、第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」では、リヨ(北香那)が再びヘブンに猛アタックをかけるという。

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