「ダイソーさんがまたおもしろそうな毛糸出してたのでエビフライのたわしを編みました。綿入れてないのでちゃんとたわしとして使えると思います」
かぎ針編み物作家として数多くの作品を制作している「Atelier Girouette -アトリエ・ジルエット-」(@A_Girouette111)の「風見鶏」さんが投稿されたのは、思わず食べてしまいそうになるエビフライ形のたわしです。
投稿にはたわしを作るのに使った100円ショップの毛糸の写真も合わせて写っていますが、揚げ物の衣と見間違えるくらいのよく似た色をしています。
食卓に並んでいても違和感を感じないクオリティのエビフライたわしについて、称賛のコメントが多く寄せられました。
「水筒の中に入れて振ったらめっちゃ汚れ取れそう…、」
「この発想はなかったわwww」
「エビ好きの私としては売ってたら買いそうなレベル😂😂😂」
「凄いそれにしか見えない」
見た目の可愛らしさだけでなく、水筒やコップなど底が深い食器類を洗うのにも便利な形をしているので、洗い物をする際には役に立つことが期待できそうです。
また、今回風見鶏さんが使った毛糸の「たわし用ヤーン」という名前にも注目が集まりました。コメントでは「関西人用の毛糸?」「ネーミングが面白い」という意見も。「ヤーン」は英語で「yarn」と書き、毛糸など編み物や織物で使われる糸を指します。
エビフライたわしの制作に至ったきっかけやたわしとしての使い心地、そして完成までの詳しいお話を風見鶏さんに伺いました。
ーー「エビフライのたわし」というアイデアは?
「お店でこの毛糸を見かけた瞬間、色も質感も『揚げ物っぽい!』とひらめきました。水色など他の色もありましたがこのブラウンカラーが断トツでインスピレーションを与えてくれました」
ーー制作にはどれくらいの時間がかかったのでしょうか?
「制作自体は一晩で完成しました。日中は仕事をしているのですが、休憩中などの時間にどうやって編もうかイメージを練っていたので、帰宅してからすぐに取りかかり、一気に編みあげました」
ーー一番大変だったことは?
「エビフライらしいしっぽの形を作るのに苦労しました。じっくり観察したこともなかったので、いろんなエビフライの写真を見たうえで、見てすぐエビだと分かる形になるよう心がけました」
ーーエビフライたわしを実際に使いましたか?
「試しにマグカップを洗ってみました。スポンジ等は入っていないので、洗剤の泡立ちはほどほどですが、汚れは問題なく落とせました。『たわし用』とされている糸だけあって、使用後の水はけも良い感じです。今後もちょっとした小物を洗う際に使おうと思っています」
ーー今までの作品の中で、一番の自信作は?
「完全に趣味として作ったものですが、VTuberとして活躍されているルンルンさんのあみぐるみです(大ファンです…!)。好きなキャラクターを編むことはたくさんあるのですが、その中でも特にパーツが多く複雑な形も使用しています。母親が見た際に『こういうのを作れるキットがあるの?』と言われましたが、毛糸の種類や資材を選ぶところから編み方まで完全に自作です」
ーーいま計画している作品は?
「エビフライのたわしの販売を準備中です。いくつかの作品をminneで販売中ですが、今回かなりたくさんの反響を頂けたので、ある程度数を揃えようとしています。また、派生作品としてアジフライのたわしも作り、こちらも販売を計画しています。最近は食べ物をモチーフにするのがマイブームなので、今後もそういった作品を作るかと思います」
独創性のあふれる可愛い作品を多く制作されている風見鶏さん。アジフライのたわしももちろん、今後の作品についても要チェックです!
風見鶏さんは「たくさんの方に作品を見ていただき、様々な反応を頂けてとても嬉しいです!楽しいことやおもしろいものを人と共有することが好きなので、自分で編み物をされる方にはぜひ『たわし用ヤーン』を使用してみてほしいですね。今後もマイペースに制作をしていきたいと思っているので、ご興味があればXやminneなどを覗きに来ていただければ幸いです」と話してくれました。