お笑い芸人・藤井隆さん、タレント・井上咲楽さんが司会を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(毎週日曜 後0:55)の23日放送回は北海道別海町から出張収録。陸・海・空を10時間も移動しなければ会えない、1500キロ離れた超別居婚カップルが登場します。
今回は北海道の東部、自然豊かな別海町で出張収録です。町の面積は東京23区のおよそ2倍。広い大地の一部でもある野付半島を、まずはMC2人がネイチャーガイドの案内のもと散策。少し歩くとウサギやエゾシカ、キタキツネに遭遇する野生動物の宝庫。観光船に乗れば、ゴマフアザラシの群れに出会えることもあるのだとか。
大自然を堪能後、出張収録に訪れたのは、別海町にある「べつかい乳業興社」のロビー。生乳生産量日本一の別海町は、人口に対して7倍となる11万頭もの乳牛が暮らしているそうです。
夫と妻の距離は1500km
今回の新婚さんは、なんと1500kmも離れた超別居婚カップルです。まずはスタッフがそれぞれの自宅を訪ねたVTRから紹介います。
別海町で暮らす夫は、雪印メグミルク社の別海工場に勤務。寂しさを紛らせるため、1DKの自宅には妻からもらったものや関係するものを飾るコーナーが…。そこから妻の自宅への移動は、実に10時間!車で40分の根室中標津空港から飛行機で1時間40分の羽田空港へ。さらに東京・浜松町から10分歩き、大型客船・橘丸に乗り込んで6時間30分。東京都心から南へ約180km、妻が暮らしているのは人口約2200人の伊豆諸島・三宅島です。
妻は東京都の職員で造園職。島全体が国立公園である三宅島で、公園の整備や改修工事を担っています。夫とは毎日テレビ電話をして、お互い予定がなければつないだままだそう。寂しく不安になるときも多いようで、やはりこれまでに3度も危機があったとか…。雪印メグミルク別海工場の皆さんが見守る中で、新婚トークが始まりました。
東京で同棲できるとワクワクしていたら…
東京出身の夫と岩手出身の妻。妻が大学4年生、夫が2年生だった5年前に、バイト先で出会いました。交際半年後には、東京都の職員となった妻。その後、夫の就職が決まり、東京で同棲できるとワクワクしていた3月、夫から暗い声で「話したいことがあるから呑みに行きたい」との連絡が…。
「実は配属先が北海道の別海町になった」という衝撃的な報告を受け、妻はお店で号泣。明るく送り出そうと切り替えたものの、別れの日が近づくにつれ不安と寂しさがつのり、4月までの1カ月間、毎日泣いて過ごしたそうです。
遠距離恋愛が始まり3カ月が経った頃、2度目の危機。ビデオ通話時の妻に元気がありません。周りの友人がデートや旅行を楽しむなか、この状況がいつまで続くんだろうとつらくなっていたそうですが、夫には何も言えません。妻の気持ちを察した夫は、チケットもないまま空港に向かい、東京へ。すぐさま行動に移してくれる愛の大きさに妻は感激し、なんとか危機を乗り越えました。
「ライバルがいました」とあっさり暴露
それから2カ月後、3度目のピンチが到来! ビデオ通話時、どうやら妻が片手間に会話している様子。誰かにメッセージを送っていると察した夫は「ライバル出現か!?」と怪しみました。MC2人は全力で否定しますが、妻は「ライバルがいました」とあっさり暴露。夫がいつ帰ってくるかわからず、周囲も結婚しはじめるなか、アプローチしてくる男性と連絡を取っていたそうです。焦った夫は、旭川で会う約束をしていた日、思いを手紙で告白。それを読んだ妻は、不安にさせた申し訳なさを覚えると同時に、これからもずっと一緒にいたいと愛を確認しました。
数々の危機を乗り越えた2人だったが、さらなる驚きが…。妻に「三宅島の仕事で空きが出たから行ってみないか」という声がかかったらしく、「どう思う?」と夫に相談。止められるかと思いきや、「俺ら最強カップルじゃん。この状況、面白すぎない?」との心強い言葉が!いろんな山を乗り越えてきたので、これ以上、怖いものはないと、背中を押してくれました。
超遠距離で交際を続け、2025年4月に結婚。お互い同じような環境で暮らしていることもあり、その不便さや自然の豊かさでマウントを取り合っているんだとか。ラストは、いつも手紙で励ましてくれた夫に、妻から感謝のサプライズ手紙が…!