tl_bnr_land

「なにこれ開かない!?」 底面にがっちり貼られたシール 熊本銘菓と10分間の格闘に「笑っちまった」「分かります」

そんでなライターズ そんでなライターズ

熊本銘菓「誉の陣太鼓」(ほまれのじんだいこ)の開け方が分からず“格闘”を繰り広げたという女性のエピソードがThreadsに投稿され、話題となっています。

投稿主は、SNSで日常の一コマを発信しているYurie taniさん(@yuriemut)。誉の陣太鼓は、「お菓子の香梅」が製造している、柔らかな求肥を餡が包んだ和風スイーツです。「裏のシールめっちゃ時間かけて剥した」というコメントとともに添えられた指先で格闘した跡がくっきり残る開封写真は、「笑っちまった」「大変でしたね」など多くの笑いを呼びました。

Yurieさんによると、この「誉の陣太鼓」は職場の人からもらった熊本土産で、食べるのは今回が初めてだったそうです。個包装された箱から中身を取り出すと、出てきたのはアルミ箔に包まれた円形のお菓子。Yurieさんはアルミを剝がそうと、底面に貼られたシールと格闘したものの、見た目以上に強力な粘着力に驚いたといいます。

「真面目にこつこつ10分くらい、爪で剥がして戦いました。ジェルネイルが剥がれました(笑)」

なかなか剝がれない包装に、「こんな頑丈なシールじゃみんな食べれないよなぁ、どーなってんだぁ?」と不思議に思ったというYurieさん。根性でシールを剥がしたものの、お菓子の中身にはまだたどり着けません。やっとの思いで剥がしたシールの下には、さらに固く封印されたような状態のアルミの包装が現れたといいます。

さすがに疲れ果てたそのとき、ふと箱の裏に目をやると、何やら説明書きが目に入ったのだとか。「アルミごと付属の紙ナイフで刺す」という説明書きを見つけ、「紙のナイフ?―なんだ、箱の中に紙ナイフも入ってたんだ!」と思わず声を上げたそう。

実は、このお菓子の開け方の正解は「シールを剥がす」ではなく、「アルミごと紙ナイフで刺す」というものだったのです。

「箱をひっくり返したら本体しか出てこなかったので、付属の紙ナイフの存在には気づいていませんでした」

ようやく正しい開け方で封を切り、ついに味わった「誉の陣太鼓」について、Yurieさんは次のように感想を述べます。

「お餅のようなものが入っていて、とても美味しかったです。また食べたい!もう覚えたぞ!次は絶対即入刀してやる!」

さらに、「この完璧な封印こそが独特な食感と美味しさを日もちさせるコツなのか…。紙のナイフは“紙”と思えないくらい切れ味がよい。日本の技術ってすごい!」と感心したそうです。

今回の投稿には、「わかる!最初びっくりした」「私も開け方わからず苦戦した」といった共感の声が相次ぎ、中には「その紙ナイフはうちの会社が作ってます」という製造側からのコメントも。また、熊本県内にある店舗で食べられる「陣太鼓入りのソフトクリームが美味しい」といった豆情報も寄せられました。

◇◇

今回の投稿の反響は、「誉の陣太鼓」を販売している株式会社お菓子の香梅にまで届いていたそう。同社の広報担当者に、「誉の陣太鼓」について改めてどのようなお菓子なのかお話を聞きました。

――「誉の陣太鼓」はどんな菓子ですか?

弊社の代表的な和菓子で、昭和33年(1958年)9月に発売されました。北海道大納言小豆を丹念に練り上げた特製の風味豊かな餡の中に、もちもちとした求肥を入れたお菓子です。「勇ましく凛々しい心意気」を込めて「陣太鼓」と名付け、熊本県を代表する銘菓として長年ご愛顧いただいております。

――現在の円筒形の包装を採用している理由は何ですか?

独自に考案した「紙缶詰製法」を実現するためです。創業者が、添加物を一切使用せずに、素材本来のみずみずしい美味しさを長期間保つために開発した特殊な製法です。この革新的な製法は製法特許も取得しており、新鮮な風味を閉じ込めることで、遠方への贈答品としても安心してお持ち運びいただけます。

――製品に紙ナイフ(カッター)を付属させるようになったのはなぜですか?

主にお客様からの「固くて開けにくい」「きれいに切り分けにくい」というご意見や、「家族で分けるためにナイフを個数分つけてほしい」というご要望がきっかけでした。当初はプラスチック製ナイフの個数分付属も検討しましたが、環境への配慮から、切りやすさと環境負荷軽減を両立できる「紙製ナイフ」を開発・採用いたしました。現在では、お客様に気持ちよくお召し上がりいただくため、「お客様ファースト」の視点から、製品の個数分を同梱しています。

――包装やナイフの付属について、お客様からの反響はいかがですか?

ナイフを個数分付属するようになってからは、肯定的なご意見を多くいただいております。特に「職場で配る際や、家族で分け合う際に便利」「紙製でもしっかり切れて驚いた」といったお声を頂戴しています。

――付属の紙製ナイフで、きれいに切り分けるコツを教えてください。

まず、紙缶詰の上部のアルミを剥がします。次に、紙ナイフを真ん中に垂直に当て、求肥(白い部分)が切れるまでゆっくりと押し下げます。そのまま、食べやすい大きさに(通常は4等分程度)一文字に切るように動かしていただくと、きれいに切り分けられます。冷やして召し上がると餡が引き締まり、また違った食感と風味をお楽しみいただけますので、ぜひお試しください。季節によっては、温かいお茶と共にお召し上がりいただくのもおすすめです。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース