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柴犬が熊に連れ去られた…「外飼い」や「番犬」が通用しない緊急事態に「犬を屋内にしまってほしい」の声が続出

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

去る10月25日、宮城県の住宅の庭にツキノワグマ1頭が出没。熊は庭で飼われていた柴犬を咥え、逃走したという。

また、10月27日には岩手県で、クマに襲われたと見られる男性の遺体が自宅庭で発見され、すぐそばで男性の飼い犬も死亡していたと報道された。

そんななか、「柴犬が熊にって……お願いだから家の中に入れてほしい…」と、X(旧Twitter)に投稿した、柴犬ウィッシュ&柴犬ホップ(@shibainu_wish)さん。

先代犬のウィッシュくんも生後8ヶ月のホップくんも柴犬。自身の住まいも自然豊かな場所であることから、熊に連れ去られてしまった柴犬の事故が他人事とは思えなかったそうだ。

愛犬を守れるのは飼い主だけ

「いちばん伝えたかったことは、”愛犬を守れるのは飼い主だけ”ということでした。犬が熊による被害に遭った事故が1件だけなら偶然かもしれませんが、私が知る限りでも複数の犬が熊に襲われ、殺されています。もはや偶然ではなく、熊が犬を狙っているように感じてしまいます。もしそうなら、犬を守る行動を人間が取らなければならないと思い、今回のポストを投稿した次第です」(柴犬ウィッシュ&柴犬ホップさん)

柴犬ウィッシュ&柴犬ホップさんの投稿に対して、「野生動物とやり合うには、よほど場数を踏んで、経験値ありの訓練された犬でないと無理です」「外で繋がれていたら逃げることもできない」「このまま外飼いの犬が襲われ続ければ、熊にとって、犬=餌になってしまう。そうなってからじゃ遅い」といった共感の声が多数寄せられた。

一方で、「柴犬は番犬」「田舎では番犬は外飼いが当たり前」「熊が出る地域は犬の外飼い必須」といった反論の声も見受けられたという。

番犬・猟犬種の「柴犬」でも熊には勝ち目がない…

外飼い派の声に対して、「犬を屋外で飼うかどうかは人それぞれの考えや事情があってのことなので、一概に『外飼いは悪だ!』と攻撃するのは間違いだと思っています。ただ、リードで繋がれた犬は逃げることができません。ましてや、相手が熊では勝ち目がないと思います」と、柴犬ウィッシュ&柴犬ホップさん。

「愛犬を家族の一員として愛し、これからもずっと一緒に過ごしたいと思うのなら、家族の命を守るという意味で、屋内に入れてあげてほしいです。近年は夏の気温も40℃近くなるなど、犬の体にとっても危険な状況です。外に繋がれていると石を投げられたり毒餌を与えられる可能性もあります。

家の中で一緒に過ごしていると、愛犬の少しの変化にも気づくことができます。ごはんを食べないとか、体調が悪そうとか、犬はそういった些細なヘルプを出していることがあります。犬は喋れませんから、人間が気づくしかありません。

もちろん、それぞれに事情があることは理解できますので、もし今屋外で犬を飼っている方がこの記事を見て、『そういう考え方もあるのか』と、室内飼い側の意見も知っていただけたら嬉しいです」(柴犬ウィッシュ&柴犬ホップさん)

相次ぐ熊出没事故で高まる「犬の外飼い」の危険性

2018年に北海道羅臼町で起きたヒグマによる2頭の犬の殺傷事故も、屋外で鎖につながれていたところを、クマに腹部を食いちぎられ死亡したという。

家の中での飼養が難しい場合でも、住宅街の庭や玄関先にまでクマが平然と出没しているような地域では、一時的にでも玄関の中に犬を入れるなどの対策が必要だ。

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