JR西日本が2020年から運行している臨時特別急行列車「WEST EXPRESS 銀河」。
今、SNS上ではそんなWEST EXPRESS 銀河のグリーン座席の快適さが大きな注目を集めている。
「JR『この椅子、倒すと偶々ベッドっぽい板になって、なんか枕っぽいものとシーツっぽいものがあるやろ?あ、、まあ寝落ちしちゃうよね笑笑 寝台料金はいらないからね』
↑ 神?」
と興奮まじりにその模様を紹介したのは学生のくぼさん(@dig_kunita)。
「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をテーマにしているWEST EXPRESS 銀河。グリーン座席は椅子を倒すとベッド状のフルフラットシートになり、寝台同様に快適に過ごせるというわけだ。
くぼさんにお話を聞いた。
ーー今回、WEST EXPRESS 銀河を利用された経緯は?
くぼ:父親がかつて新宮市(和歌山県)に暮らしていたことから新宮に行きたくなったこと、また別のルートの銀河に乗った際、あまりに感動的でまた乗りたくなったことから利用しました。今回の銀河グリーン車ファーストシートはプラチナチケットだったので、1ヶ月前・午前10時の一斉発売時にみどりの窓口で購入しました。
ーーこの座席を利用された感想をあらためてお聞かせください。
くぼ:現在、主な夜行列車はサンライズ出雲、瀬戸号ですが、それに劣らない設備を安い値段で使わせていただけるのはありがたい限りです。とてもよく眠れました。広いプライベート空間を占有でき、夜はベッドになり、朝に目が覚めたらまた座席に転換。紀伊半島から臨む広い海の眺めも最高でした!
銀河のファーストシートは1列車あたり8人まで、運行は週2便のみなので、このシートにありつけたのはとても貴重な機会でした。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
くぼ:今回まさかここまで反響あるとは思わなかったため驚きました(笑)。夜行列車は2000〜2010年代に次々廃止され、サンライズが最後の生き残りとなり、もはや鉄道マニアの幻想、時代遅れだと言われてきました。
しかし近年、鉄道にこだわりがない一般旅行者の皆さんからも、サンライズや銀河など夜行列車の旅が、明らかに再評価されている気がします。早朝の飛行機や新幹線に乗ることなく、朝余裕を持って現地に入れる夜行列車のメリットは大きいですし、最近は夜行列車が旅行の目的になるくらい人気になってきたなと感じます。
夜行列車が、鉄道マニアだけの憧れではなく、皆さんが憧れや興味を持つものだと知ることができてよかったです。私は東京在住ですが、京阪神発着をはじめとした夜行列車が今後も存続し、さらにもっと増えることを祈っております(笑)。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「ビジホより安いし9時35分着とかもうすぐ大抵のお店が開き始める時間帯に到着できるとか最高じゃん」
「深夜バスなんかより良くない⁈」
「たまたまフラットにできて、ふかふかの肘置きがあって、防寒用のブラケットが偶然そこに置いてあっただけだし、客が勝手に寝落ちしただけだから」
「ネットカフェの『宿泊』と同じ手法か」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。興味のある方はぜひ一度、WEST EXPRESS 銀河を利用していただきたい。
くぼさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/dig_kunita