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創立130周年の水泳クラブが京都の「船だまり」で半世紀ぶりの遊泳 市民ら懐かしげに見守る

京都新聞社 京都新聞社

公益財団法人「京都踏水会」(京都市左京区聖護院蓮華蔵町)は8月25日、地元にある琵琶湖疏水・夷川船溜(ふなだまり)で、創立130年を祝う記念遊泳を行った。かつて同会が水泳講習をしていた場で、55年ぶりに遊泳が実現した。

同会は大日本武徳会游泳部として1896(明治29)年に創設された。日本泳法や近代泳法を教えている。

夷川船溜は、創設当初から練習場としてきたが、琵琶湖疏水の水質悪化などのため1970(昭和45)年から利用ができなくなっていた。今回は節目を祝うため、水路との間をロープで区切るなどの安全対策の上で特別に遊泳を行った。

日差しが照りつける中で、同会のスタッフら7人が約80メートル四方の船だまりに着水。小堀流踏水術「足撃(そくげき)」や平泳ぎなどで、ゆったりとコースを巡った。沿道で市民らも懐かしげに見守り、子どもたちは「がんばれー!」と何度も声援を送っていた。

同会OBの八木祥夫さん(73)=左京区=は「水もきれいで、久しぶりに泳げてうれしい。ここで踏水術を練習し、子どもに手ほどきをしていた50年前の記憶がよみがえった」とほほえんだ。

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