料理人がかつらむきした大根の長さでギネス世界記録への登録を目指すイベントが、京都市中京区のゼスト御池地下街で開かれた。出場者が透けそうなほど薄く大根をむく姿を観客が固唾を飲んで見守った。
市内の調理師派遣団体所属のメンバーでつくる昇寿会が、精巧な調理技術を通して世界に和食を発信しようと開催した。日本料理店の従業員ら3人が出場した。制限時間3時間で直径10センチほどの大根を使い、途切れないよう慎重な手つきで限りなく薄くなるよう包丁に当てた大根を回転させた。
3人は過去にテレビ番組で記録された9.18メートル以上を目指した。日本料理店「祇園きだ」=同市東山区=で働く川端善之さん(27)は「料理で使うものよりかなり薄く切る必要があり難しい。これまで料理人として培ったものをぶつけたい」と意気込んでいた。
勝負は全員が目標記録を超える熱戦となった。包丁料理人おいりとして知られるユーチューバーの河本友介さん(28)=新潟県三条市=が15.11メートルで優勝した。