〝スマホ4時間〟の生活に危機感! 代わりに始めた「3000円以内の趣味」で発見した幸せとは【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

社会人になると、忙しさを言い訳に“新たな挑戦”をさけてしまう人は多いでしょう。漫画家のモチダちひろさんが手がけた『3000円ではじめるしあわせ趣味時間』は、モチダさんがこれまでにやってみたかった様々な趣味にトライする様子が描かれた一冊です。X(旧Twitter)に同作の一部のエピソードが投稿されると、約5000もの「いいね」が寄せられています。

ただ“のんびり歩く”だけでも十分な充足感が得られる?

広島県の都会すぎず田舎すぎない町に、夫と3人の子どもと暮らしているモチダさん。ある日、時の流れが早くなっていることを自覚し、さらに1日のスマートフォンの閲覧平均時間が4時間を越えたことで、時間の有効活用を決意します。そして、「初期投資3000円以内」という条件を設定し、今まで「やってみたい」と思った様々な趣味に挑戦するのでした。

作中でモチダさんがチャレンジしたものは、切り花や散歩、家庭菜園、ピラティス、英会話、刺しゅうなど多岐に渡ります。

例えば散歩の場合、毎日家やスーパー、保育園と決まったコースの移動ばかりだったので、モチダさんは風景や街並みを楽しむために、あえて“のんびり歩く”ことに。すると、「こんな路地にお店あったの!?」「近所にヤギ飼っている人いんの!?」といった新たな発見が続出。

周りに目を向ければ楽しい場所が多くあることに気づいたモチダさんは、その後も早朝に近所を30分ほど散歩します。そして、早朝の散歩から帰宅すると、「朝から大冒険した気分」「何より気分がいい」というメリットを実感。さらに意欲がわいて、「アップルウォッチをつけるようにするか」「もう少し子どもが大きくなったら ウォーキングシューズも買っちゃって」「夫と2人で散歩するの楽しみだな~」と想いを巡らせるのでした。

数々の趣味にトライしたモチダさんの体験記を読んだ人からは、「感化されて自分も何か始めたくなった」「ちょっとした一歩が大事って気づかされた」などの反響が。そこで作者であるモチダちひろさんに、同作を描いたきっかけについて話を聞きました。

身の回りのものを“お気に入り”にするだけで気分が上がる!

―同作を描いたきっかけを教えてください。

スマホ時間を他のことに使いたい…!という想いや、もっと時間を有効活用したいという悩みから始めた趣味活を、同じような思いや悩みを持つ方に「こんなに手軽に始められるよ~」と実体験を描いた漫画を通して伝えたかったからです。

―同作の中で思い入れの強い場面があれば、理由と一緒にぜひお聞かせください。

育児や家事、仕事で忙しくしていて自分の時間を持てていなかった母の思い出が、思い入れとして強いです。同作を描き始めるにあたり、母を思い出すことが多くありました。本人は「育児が趣味みたいなものだった」と笑っていますが、子供側のエゴで母にもっと好きなことを楽しんで欲しかったな~と思うところもあり。

―社会人になると「忙しい」を理由になかなかやってみたいことに手を出せないことが多いですが、そういった人たちに何かアドバイスを送るとすれば、どのような言葉を送るでしょうか?

どうしても時間がなければ文房具や食器など、まずは普段使いのものをお気に入りのものにするだけでも気分が上がります。自分への「ご褒美」枠としてなにかぜひ始めてみてください!以前は「書くだけだし」「食べるだけだし」とシンプルなものを揃えていましたが、自身の「好き」を見つめ直してグッズを揃えると、ただ書くだけ、食べるだけなのにテンションが上がって癒されるようになりました。

―読者にメッセージをお願いいたします。

人生においてライフステージが変わると価値観も変化するものだと思っています。私自身、20代前半の頃にこんなにいろんなことに挑戦することになるとは思っていませんでした。今はまだピンとこないことも10年後には熱中しているかもしれません。私の漫画を読んでくださった方が「そういえばこんなこと描いてたな」となにかを始めたり、趣味を見つけるキッカケになれば幸いです。

<モチダちひろさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/chitti_design
▽Instagram
https://www.instagram.com/chitti_design/
▽『3000円ではじめる しあわせ趣味時間』(Amazon)
https://amzn.asia/d/2UPdIk2

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