「予約注文」で話題に…お盆用にプラモデル化、驚きのカスタマイズも 開発者「スーパーの野菜コーナーに通った」

米田 ゆきほ 米田 ゆきほ

プラモデルの精霊馬の予約注文が開始され、話題になっている。

キュウリや茄子など本物の野菜に足をつけ、お盆の時期に先祖を迎え送り出すのが日本の伝統的な風習である「精霊馬」。しかし今回販売されるのは、購入者がパーツを切り離し組み立てる、プラモデル製のもの。単純な作りに見えるが、研究を重ねたどりついた逸品だそう。企画製造を行う秋東精工藤原千誉さんに話を聞いた。

――制作のきっかけやアイデアについて教えてください。

藤原:新企画を探している時に、実家に置いていた精霊馬を見て思いついたアイデアでした。形状にはこだわっており、参考品(精霊馬として適していそうな形)を探すためにスーパーの野菜コーナーに足しげく通いました。さあに、きゅうりとナスそれぞれの色味を樹脂で再現するのにトライアンドエラーを繰り返しました。

――本物の野菜を使った精霊馬ではできない、プラモデルならではの使い方は? 

藤原:素材がプラスチックのため腐らないので、毎年お盆の時期に繰り返し使用していただけます!本商品は直径3mmの穴が10か所開いています。この直径3mmというのは、プラモパーツでよく使われる仕様で。ご購入者さまがお手持ちのプラモパーツでカスタムすることが可能です。例えば、ロボットプラモや美少女プラモの脚のパーツを精霊馬に組み込み自分仕様の精霊馬を作るなどですね。カスタムした精霊馬は、是非SNSで見せていただきたいです。

――ゴミ、寿司など個性的なプラモデルを手掛けていますが、製品化のポリシーは?

藤原:他社メーカーが思いついてもやらないことを、実際に商品化しています。今回のように、SNSで話題になるような商品を作り続けていきたいです。

◇    ◇

SNSでは「なんでこれをキットに?」「ミサイルとかガトリングも搭載できるのか」「毎年使えるので実用的なのは確か」「仏壇ないけど買います」などの声が殺到した。本物の野菜より丈夫で腐らず、ご先祖さまも喜ぶのかもしれない。

秋東精工
https://www.syuto.jp/
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