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23歳・菊池日菜子のお一人様お笑い推し活ライフ Aマッソを推して知った「心が生きている」実感

石井 隼人 石井 隼人

「好きなものを自分らしく一人で楽しむ、それが最高」

お笑い好きを公言する人は多いが、若手俳優・菊池日菜子(23)の熱量はなかなかのもの。お笑いライブに足を運ぶ根っからのお笑い好き。そんな朗らかな印象とは裏腹に、プライベートは「基本的に一人行動派」なのだという。黙々とお笑い愛を熟成させ、自分自身を高めている菊池日菜子ってどんな人?

あらゆるお笑い番組を

“お笑い”開眼は小学生の頃。ネタ番組が大好きな子供だった。

「小学校時代は夜の8時半頃には就寝しなければならない家庭のルールがあって、『エンタの神様』を見ることができなかったんです!でも家族旅行の時だけは夜更かしOKで見ることが許されたので、家族旅行以上に『エンタの神様』を見られる喜びが勝っていました。録画機能を使えるようになってからは、あらゆるお笑い番組を録画して見ていました」

中学卒業のご褒美家族旅行は、お笑いのメッカ・なんばグランド花月を自らリクエストしたほど。

「そこで初めて生でお笑いを見て…面白過ぎる!と感動。大学進学を機に上京してからは自分のお金で色々な劇場に通っています。ルミネtheよしもと、ワタナベエンターテインメントライブWEL。とにかくお笑いのネタを見るのが好きなんです」

お笑い芸人によるラジオやYouTubeチェックにも余念がない。

「最近だとラジオ関西Podcast『マユリカのうなげろりん!!』『紅しょうがは好きズキ!』がお気に入り。今は収録の様子を動画でも配信してくださるのでYouTubeでチェックしています」

心が生きている実感

お笑い熱に関して饒舌に明かしてくれているが、普段はこれらを一人で黙々と自己消化しているそうだ。

「プライベートは基本的に全部一人行動です。一人で自分の楽しいと思うことをただただ楽しむ。自分らしく自分の好きなお笑いを楽しむ、それが最高。友達が少なさそうな感じではあるけれど、自分自身と対話して自分を高めているのだとポジティブに言い訳しています。それがこの業界において私の強い個性になるだろうと思って」

そんな菊池が一人“推し活”ライフで得たものとは?

「Aマッソさんを大好きになってから、自分の知らなかった心の揺れ動きを感じる瞬間が凄く多くて。それこそAマッソさんがお笑いの大会で決勝に進出したというニュース速報を見ただけで涙が出たり、心の底から祝福したり。会ったこともない人が華々しい場所に行くことに共感して共鳴するなんて。そんな感情今まで持ったことがなかったので“推し”のいる生活っていいなと思います。何よりも自分の心が生きている実感があるんです」

今のままでは戦えず

これだけお笑いが好きならば、俳優としてコメディ作品に挑戦したい欲も出てくるだろう。しかしそこは黙々と己の中のお笑い欲を高めて来た孤高の人だ。「挑戦はしてみたい」とは言うものの「私は本当にお笑いが好きで芸人さんへのリスペクトがあるからこそ、今の自分では自信がありません」と簡単ではないことを自覚している。

「まずは菊池日菜子という存在を広く認知してもらって、その上で私のこのビジュアルで何をどう言ったら面白いのか、間も含めて客観的な分析をして挑まないと戦えません。もう少し俳優としての実績を積まなければ…」

成長を実感したキャラクター

80万部突破の人気小説を実写映画化した『か「」く「」し「」ご「」と「』が5月30日に公開。マイペースで予測不能な行動を取る女子高生・黒田文をけだるそうに演じることで、キャラクターに奥行きを与えている。菊池の求める「俳優としての実績」の一つになるキャラクターであることは間違いない。

「原作を読んだ時に感じた、彼女の人間らしい一面と深みを霞ませるわけにはいかないと思って演じました。演じる上では認めたくない自分の人間らしさを認める作業が必要で、熱量も高かったけれど、自分として成長を感じる役になりました。理想の自分と現実の自分とのはざまで揺れる気持ちは誰しも感じたことのある葛藤。観客の皆さんがこの物語を観て共感するきっかけとして存在できていたらうれしいです」

【菊池日菜子プロフィール】
きくち・ひなこ 生年月日2002年2月3日 福岡県出身 170cm 特技:モデルウォーキング・書道(師範資格有)・ハンマー投げ。2020年より女優活動を開始。第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会で初代応援マネージャーに就任。映画『月の満ち欠け』で第46回日本アカデミー賞新人賞を受賞。

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