4月13日に大阪・関西万博がスタートし、開幕から1カ月が過ぎました。この間、SNSでは、Osaka Metro夢洲駅に近い東ゲートより、桜島駅からのバスが到着する西ゲートの利用を薦める投稿が目立ちました。
私はゴールデンウイーク期間中に、チェコ政府観光局公認のチェコ親善アンバサダーとして、チェコパビリオンで働くことになりました。その際、混雑が予想される夢洲駅を利用しました。ゴールデンウイーク期間中の混雑はどの程度だったのか。5月3日(土)の万博輸送をレポートします。
なお、万博協会の発表によると5月3日の来場者数は120,696人。そのうち、AD証明入場者数は17,886人。参考までに、4月13日初日の来場者数は146,426人でした。
弁天町駅を避け本町駅を選択
私は阪急神戸線沿線に住んでいます。夢洲駅への最短ルートはJR大阪駅で大阪環状線に乗り換え、弁天町駅へ。弁天町駅でOsaka Metro中央線に乗り換え、夢洲駅に着きます。ただし、弁天町駅での乗り換えは混雑が予想されました。
4月13日の初日は弁天町駅で、混雑により、前に進みづらい様子に見えました。当日は夢洲駅前に午前9時に着く必要がありました。弁天町駅での乗り換えはリスクに感じられ、御堂筋線本町駅から中央線に乗り換えることにしました。
8時台でも本町駅から着席できた夢洲行き
夢洲駅に9時集合の30分前、8時30分に到着するように計画を立てました。本町駅御堂筋線ホームには8時頃に到着。中央線ホームへ乗り換えましたが、想像以上にスムーズでした。中央線本町駅から8時06分発の夢洲行きに乗車。乗車した車両は生駒方から2両目でした。
車内はまったく混雑しておらず、着席できました。立ち客はいませんでしたが、ちらほらいる程度でした。8時12分に弁天町駅に到着。ここでまとまった乗車がありましたが、まだまだ車内には余裕が見られました。8時26分に夢洲駅に着き、特に詰まることなく駅前までスムーズに出られました。
私は桜島駅からシャトルバスに乗り、西ゲートからの入場もあります。混雑は別にして、やはり夢洲駅からの東ゲートの方が便利です。なぜなら、予約済みのシャトルバスに乗車する際はアプリ「KANSAI MaaS」の画面をスタッフに提示する必要がありますが、Osaka Metroならその手間がありません。「アプリ画面が表示されないと、予約が取り消されるのでは」と心配になるストレスがないだけでも、夢洲駅コースを選択してしまいます。
21時台、万博会場から梅田駅までは約1時間
仕事が終わり、チェコパビリオンから水上ショーを見て、パビリオンを出たのが21時頃でした。噴水ショー終了のタイミングを見計らって、一気に夢洲駅を目指します。確かに朝とは比べ物にならない混雑率でしたが、それでも詰まって歩けないという状態ではなく、駅ホームに着きました。本町経由で梅田駅に着いたのは22時頃。詰まらないとはいえ、万博会場から梅田駅へは約1時間を要しました。
中央線は6両編成で、21時台は夢洲駅発2~3分間隔で運行されます。「6両編成」という御堂筋線よりも短い編成のため、輸送力不足を心配する声もありました。しかし、5月3日の21時の風景を見る限り、輸送力不足は感じられませんでした。それよりも、Osaka Metro駅員と万博スタッフによる誘導が実に素晴らしく、歩きながらただただ感嘆しました。
ただ、私が見誤っていたのは夕食でした。21時になると、ほとんどのパビリオン、飲食店は店じまい。梅田駅周辺でも大型商業施設にある飲食店は閉まっています。さすがに梅田だけに「夕食難民」にはなりませんでしたが、夕食を食べるタイミングは事前に考えることをおすすめします。